これは痩せるわ
やまおりさんがダイエットの話をしていたので、というわけではないけれど、この数日仕事の運動量が多くてマジで痩せそうである。 ただでさえ頭の中でなにかしらずっとぐるぐる考えてる人間なので基礎代謝というかベースのエネルギー消費量が多く、食事に関して言えば非常に燃費が悪い。 そこへ、繁忙の波がきた。今まさに開催中のイベントが大変盛況なためどんどん商品を送り出して回していかねばならず、そのハブである本社部隊は大わらわとなっている。全体の動きを見渡して指示を出す司令塔の頭脳労働も大変だが、実働部隊の肉体労働もなかなかのもの。 実働部隊といえば下っ端、つまり私である。 この数日はひたすら梱包発送に追われていた。あちこちから飛んでくる指示をこぼさないように目を光らせ、横から差し込まれる依頼は可能なかぎり瞬殺して、荷詰めしたダンボールを積み上げていく。ついでにとっ散らかった作業スペースの交通整理をしながらいま何が進行中なのかなんとなく肌で感じておいて、引っかかってるところのフォローにまわる。 頭脳労働で役に立つにはまだちょっとかかりそうだが、物量を捌くのは得意だ。あと、「なんかよくわからないけどたのしそうな空気」を出すのも。なにか横から言われたらとりあえず「はーい!」と元気よくお返事しておく。お返事の良さだけは母からのお墨付き(返事だけで動かないという皮肉が込められていたが)で、これはもう習性のようなものだ。明るい声が聞こえる現場はうまく回ることが多い。経験則で知ってるから、お通夜のような空気でも元気に挨拶することにしている。いつか周りの人もつられてくれるので、日を追うごとにやりやすくなる。 そう、明るく元気に振る舞うのは誰のためでもなく自分のためなのだ。 どよーんとして愚痴っぽく沈んだ空気に突っ込んでくのなんか絶対に嫌なので、腹から声を出すのはもはや環境整備の一環なのである。 とはいえ、元気よく動き回るというのは、著しくカロリーを消費するものだ。動き回っているから汗もかく。それに、帰りが遅いのでどうしても食事の量を絞らねばならず、結果として減量に向かっている気がする。不本意というわけではないが、意図したわけでもない。販売職で大きい店舗にいたときも、久しぶりに会った同期に「痩せた?」と心配されたものだが、あの頃と状況が似ている。なんだか懐かしい感覚だ。 忙しかったりやることが多いのは...