投稿

ラベル(雲形ひじき)が付いた投稿を表示しています

ヤギも腹を壊すレベル

 ここのところ土日に宿泊を要する遠出が続いた。 群馬に行って静岡に行って富山に行って福岡に行って山梨に行って、気が付いたら梅雨が明け七月が終わろうとしている。 どの旅も濃い中身でとても楽しく、この場を私的乱用して旅行記を書くとしたら、全何回の連載になるんだという長さだけはいっちょ前の大作になる予感しかしないが、それはTwitterとnoteでやりなさい、ね?(引きずられながら帰っていく) 今、ホットな話題としては 文通をしている いや、正確にはLINEのチャットなのだが 文通と呼んで差し支えないと私は思っている。 なぜなら チャットというのは、 一言二言を交互に送り合うキャッチボールや、決め事や事務的な連絡に用いられると思うのだが、 このチャットが異常なのは 1回に送る文字数が 3,600字くらいなことかな! 360字じゃないよ、1回に3,600字 便せんも原稿用紙もびっくり! それを6月下旬から最初は毎日、今は数日おきにお互いが同じくらい送り合っている。 そうか、もう1か月経つのか。 吹き出しを何個かに分けているのだが、それでも下に「全文を表示する」っている表示が出る、つまり一つの吹き出しの見える範囲に収まっていない文字量が送られてくる。 この表示、LINEでいままで見たことなかったぞ。押すと別画面でダーって表示されてるの。 いやあ、今日まででトータル何文字になったんだろ。 同人誌の原稿に換算してもまあまあな厚さではないか。 隙間時間に返信を書くのだが、スマホじゃなくてPCのキーボードを叩きたくてしょうがないレベルだ。 書簡筋力が一気に鍛えられている感じがある。マッチョになっちゃう。 日記筋力よりも、相手を意識して、会話するように書くのが新鮮だ。 一方的にこんな長文を送り付けていたら、それはもうハラスメントって言うか恐怖でしかないと思うのだが、 幸いなことに同じくらいの熱量と文量で返ってくるので、油断すると長くはなっても唐突に終わったり短くなる気配がまだない。 そんな筆まめバトル(バトル?)の相手となっているのは、 石川県在住のAさんだ。 吉祥寺のボードゲームカフェ・きゃらべのおばけキャッチ大会で知り合った。 Aさん、石川在住にもかかわらず月に1~2回は東京に、そしてきゃらべに来てゲームをしている、下手したら私より常連なのでは? 富豪?富豪なの? というか...

虚無とダンス

5月はゴールデンウイークがあったため、本来2週目には落ち着く仕事が3週目までなだれ込み、最終週には事務局人員が大幅に削減されたでっけぇ会議の準備で、平日夜のゆとりがあまりなかった。 まあ、土日は山梨にジャガイモの世話をしに行ったり(中央線の信号トラブルで全然帰れなくなったり)、幕張メッセのゲームマーケットで魔王Tシャツを着たり(200人近くに段位認定を体験してもらったり)と出歩いてるし 平日も隙間を狙っては、前から気になっていた山谷酒場(むらくもやまも好きだと思うから行きましょう)を訪れたり、すごい肉屋のすごい肉を食べたり(肉屋じゃないときからの知り合いだから来れているコネ)してるから遊んでんじゃねぇかと思うけれど、 いつだって定時で退勤したいマン(なんなら早退大好きマン)なので、 12時間以上職場に滞在している、夕飯がおろそかになる日が何日も続くと「私ってなんてかわいそうなんだ」としおしおになっていく。 ストレス解消のヤクザ映画を見る時間もないじゃないか! 帰りの電車内でX(旧Twitter)をおっかけるのも億劫なときに 無の心でやっていたのが スマホのアプリだ これまでソシャゲに見向きもしなかったひじきが とうとう何かに手を出したのか 心の癒しを求めるあまり課金とかしちゃうのか ……いえ、そんな美形キャラがわんさか出てくるキラキラした感じの画面ではなくてですね 入れたのは バックギャモンのアプリだ バックギャモンは昔からあるすごろくゲームである トルコの街角でおっちゃんがのどかに遊んでいるイメージ 有名ではあるが、私はこないだボードゲームカフェで初めてルールを聞いたばかり サイコロと盤面を使う2人用のゲームで 相手の邪魔をしながら自分のコマ15個をすべてゴールに送り込んだら勝ちという 運要素も大きそうなシンプルなゲームだが 突き詰めれば戦略的で奥深く たぶんコマの移動のセオリーとかいろいろあって 勝ち点の倍率を上げるくそでかサイコロもあって 世界大会も開かれている まあ、私は何も考えたくなくて無心にサイコロを振ってその分コマを動かすというのをポチポチやりたいだけでやっている 初心者用のアプリで、どこに置けるかのガイドもつくし、2回に1回は勝てる強さになっているため、デイリーミッションを1ゲーム勝つ頃に最寄りの駅に帰ってきている。スタンプをもらうラジオ体操のような...

草原に寝ころび、火星を開拓する

 本屋に行ったら、やまおり亭さんとばったり会った。 近所を歩いていると約束しなくても顔を合わせることがあるの、むらくもやまって感じだ。 会った場所が本屋というのもまたいい。 セクシーなランジェリーショップとかだと気まずくなっちゃうかもしれないし。 いや、まあ、買おうとしている本を見られるのも恥ずかしいっちゃ恥ずかしいか? ……などとしれっと始めておいて、 当番と知りながらも1か月この交換を放置しました という札を首から下げているひじきです。 さぼっている間何をしていたか言い訳すれば、 日記の当番が回ってきた直後に、 個人的にけっこうショックなことがあった。 好きでやっていたあることが突然、どうにもならない理由で、今後一切できなくなる 的なことだったので(※政治情勢とかそういう大きなやつではなく私の体の問題) せめてこれを日記のネタにして成仏!と思ったのだが、 まだ受けた傷は生々しく血が流れていて、しばらくは通勤途中も夜寝るときも「ウッ」と悲しくなってしまうような、かさぶたもできていなかったので、どうも書く気になれず、 まだ時期じゃなかった、やめようと切り替えた。 切り替えた時には、年度末決算の物量の多い残業の平日が過ぎていき 土日は 花見と(むらくもやまの井の頭公園) 花見と(女子会研究会の播磨坂) 花見と(古いボードゲーム仲間の上野) 富山旅行をし(長い旅行記を書き) 仕事がやっと落ち着いたら、 いつものひじきとして遊び歩いていて今日に至る。 そろそろ書かないととキーボードを叩き始めたものの、そうね……ボードゲームの話でもするか。 おばけキャッチ以外のボードゲームに関してはゆるふわを表明しているひじきだが、 ボードゲームを知っている人に「そのゲームをやる人はゆるふわって言わないよ」と言われるゲームに手を染め始めている。 ボードゲームは 1ゲームのプレイ時間によって、 軽量級(30分以内) 中量級(1時間程度) 重量級(数時間) みたいな分け方をする。 ()内の時間はひじきのイメージ。 プレイ時間が長くなるのに比例して、広げるボードやカード、コマなどのコンポーネントも増え、箱がでかくなることが多い。 さくっと終わる軽ゲー(かるげー。軽量級ゲームの略)が好きって人もいれば、 頭を使ってじっくり取り組む重ゲー(おもげー。重量級ゲームの略)が好きって人もいる、 さ...

軒先の仁義失礼さんにござんす

 風が強く吹いて三月を連れてきた。 いつもどこかに出歩いて予約の取りにくいイメージのある(といわれる)ひじきだが、ここ数か月、実は土日に人と会う予定は少なめである。 予定が入る傾向として、平日の夜の率が多くなっているのは、私に声をかけてくれる人々が多忙であり土日の予定はすでに埋まっていて、合わせるとなると平日に設定しがちだからだろう。 なので、直前でもお声がけくだされば結構動けます。誘ってください。 予定の入らなかった土日に何をしているかというと、年明けからは阿佐ヶ谷の映画館に何度か行った。 ラピュタ阿佐ヶ谷という劇場をご存知だろうか。 駅から5分とかからない、大きなスポーツクラブの裏手に、不思議な外観の建物がひっそりとたたずんでいる。 私は今年の1月までラピュタの存在を知らず、初めて足を踏み入れた。 きっかけは12月に吉祥寺のパルコの地下にある映画館で、ガザに関する映画を2本見たことに始まる。 文学フリマ東京であいさつ回りをした際、Oさんにガザのドキュメンタリー映画を紹介された。 人におすすめされたならいままでの自分の候補になくても見に行くのが私の性分である。きっかけさえあれば好みかどうかを事前判断せずなんでも吸い込もうとする。 近所の映画館であるアップリンクでやるというから、先に述べたように暇な土日にのこのこ出かけて行って、ガザのドキュメンタリーと書かれていた回のチケットをとって見た。 女性ジャーナリストの話なんですと、Oさんは言っていたはずだ。 ところが、始まった映画は、ガザのドキュメンタリーには違いないのだが、男性のミュージシャンの話だった。 女性ジャーナリストは1ミリも出てこなかった。 ??? 首を傾げながら見終わって、確認したら、 同じ映画館で同じ日にガザのドキュメンタリー映画2種類やってんのかよ!! よく確かめなかった私が悪いです、はい。 後日改めて女性ジャーナリストの方のも見た。でも、その映画についての感想をここで述べる気はない。 アップリンクは数年ぶりに行ったのだが、ここは大型シネコンとは違い、ちょっとこだわりのミニシアター系の作品が多く上映されている。 で、上演を待つスペースにフライヤー置き場があるんですね。アップリンクで上映しないこれまたミニシアター系の映画のやつも置いてある。 そこをなんとなく眺めていたら、目に入ったのは 「血湧き肉躍...

手段は選ばない

 新しい年が始まった。 年末年始は「むらくもやま日記 はんとしぶん」の編集作業に共に勤しみ、最初で最後のむらくもやま全員が出店したイベント「もじのイチ」が幕を引き、打ち上げではごちそうに舌鼓を打った。 日記に少し間が空いたのは、忙しかったからなのかと言えば、献血に行ったり、動物園に行ったり、任侠映画を観たりをしているのでいつも通りと言って差し支えなく、日記を書くような時間に別のことをしていたということになる。 何をしていたか。主に動画を作っていた。1月だけで12本の動画を作った。そのうち半分はX(Twitter)に投稿するために短く切り抜いたものなので、実質は6本ということになろう。 内容はおばけキャッチ大会である。 12月21日に吉祥寺のボードゲームカフェで行われたおばけキャッチ大会の決勝トーナメント6戦の動画を編集し、YouTubeに上げた。 YouTubeチャンネル「 東京おばけキャッチ部 」は昨年夏に開設したものであり、これまでにも対戦風景や段位認定動画を投稿している。 動画の製作は、手探りの独学であり、あまり凝ったことはしない(できない) 私は動画が作りたくてYouTubeを始めたわけではなく、収益化ももちろん目指していない。 おばけキャッチに必要だと思ったから手を出した。 2年くらい前に、すでにYouTubeチャンネルをやっていたやまおり亭さんに「動画が必要だと思ってるんですけど、どうやって作ればいいですか」とご飯を食べながら聞いた記憶もある。 おばけキャッチは第三者に見てもらえるような動画を残すこと・見たいときにすぐ見られるようにしておくことが効果的な気がしていて、Twitterではどんどん流れて行ってしまうし、かねがね動画置き場がほしいという結論に至り、つまりはゲームマーケットに出展したり、道場破りをしたり、noteを書いて同人誌を作ったりするのと同じ、おばけキャッチのための活動の一環として動画を編集することにした。 おばけキャッチが目的で、そのための手段を増やす。そう思えば未知のことも苦ではない。いままでもそうやってきたではないか。 誰か代わりにやってくれるなら喜んでお任せするがあいにくそんな人はいないので、背に腹は代えられず慣れぬCanvaを触っているのである。 初めての動画(段位認定説明動画)は大好きなPowerPointで作ったのだが...

そういうタイミング

 この三連休は、ほとんど家にいた。 買い物がてらの散歩はしたが、 一日中外で遊びまわっているということがなく、パソコンに向かっている時間も多かった。 家でパソコンに向かうことができるようなタイミングになったのだ。 分かりやすく言えば、夏くらいから「同人誌作りたくない期」だった。 スランプなんて仰々しいものではない。 私は同人誌にそこまでの熱をかけていないので焦りというほどのことはなく、 これはむらくもやま日記向きの話題かなと思い、書き留めておくだけのものだ。 原因をもっともらしく挙げるとするなら、わかりやすいのは仕事だろう。 基本的には、休日の遊びは遊び、平日の仕事は仕事で切り替えられるような、薄給ながら気楽なサラリーマンをやっているのだが、 今の部署に新しい仕組みを導入するにあたり、昨年末からずっと一人で社内外で調整を求められる地味な負荷がかかり続けている。 ついでに目の前には「そういうの許されるんだ……すごいな」と感じる不毛なやり取りが毎日繰り広げられていて、ずっとこれが続くのだろうかと、くさくさしてもいて、そういう積み重ねがフィジカルやメンタルや創作関係のアウトプットにまで影響したような気がする。 もちろん自分が意識しない複合的な要因もあっただろうし、単純に「疲れちゃってた」で済ませるのが案外近いのかもしれないけど。 夏くらいからよりその感が強くなり、 もともと書かない小説をひねり出さないのはもちろん、 noteに書き溜める長文日記のテンションにもなれないし、 パワーポイントも職場でずっとスライド作ってるせいか、家でいじる気は起きず、食べ物ネタや写真はあるのに、ペーパーのデザインすら、納得できる感じのが浮かばない。 こなせたかもしれないプライベートのタスクは無視していた。 「余裕を持ってこのくらいやっておいた方がいいこと」と自分が設定したタスクなので、できなかったところで誰にとがめられるわけでもないし、楽しいことは他にいっぱいあるので(ああ、無為に過ごしてしまった)なんてしょんぼりすることもなく、つまり困らないんだけどね!タスクをこなせない自分にちょっとがっかりするだけで。 おいしいご飯を食べ、散歩に行き、ボードゲームを遊び、旅行をし、イベントで交流し、インプットとしては別段問題はない。 人と会う予定が入らなくても、一人遊びの候補は色々とある。 その一...

知るための軽さ、二つ名の妙

ひとつ前の草群さんの日記を読んだ後、ご本人の言いたいこととは、ずれるかもしれないが、 軽さを失いたくない と思う……いや、願う……いや、んーと、恐れることが、私には度々あるので書いておくことにした。 むらくもやま日記におけるひじきの二つ名は 「肩書の多すぎるアクティブ趣味人」 である。やまおり亭さんが付けてくれた。 「肩書」というと、大家、権威、専門職、ここでいえばマニア的一家言があるくらい突き詰めている印象がある。 確かに私は人様にマニアだとラベリングされることも、きっと少なくない。 ジャガイモのひじきさん フィナンシェのひじきさん 私よりすごい人、上には上の専門家がいることは存じ上げているので、なかなか畏れ多いことではあるが、周囲と比べて尋常じゃない数をこなしている自覚はあるので否定はしない。 たぶんね、向き合い方が、不器用というか過剰なのよね。 気になったら、知りたくなる。調べられることなら概要をつかむところまでは情報を入れたいし、好きを標榜するならなおさら実際見て比べないと分からないし、自分の言葉で語るなら体験としての数が必要じゃんという欲望のままにガッとこの身に吸収させる。そして数をこなすうちに情がわいて、ずるずると付き合ったりする。 私がこういう姿勢をしてしまいがちというだけで、わからないまま好きって軽率に言っちゃいけないのかよといえば、そんなはずはない。私だってマニアになりたいわけではないし、出会った直後のなんかよくわからんけど好きというスタンスのままでいれたら楽でいいのにと思ってるよ。 摂取方法がこうなもんだから 肩書っぽい呼ばれ方をするようになり、 で、その肩書が「多すぎる」 マニアというとその道一筋何十年というイメージがあるが、 「(ひじきは)初対面の人に一言で紹介するには情報が多い」と友人に言われるくらい、足を突っ込んでいるものが色々あると思われている面もある。 クイニーアマンのひじきさん リンゴのひじきさん ボードゲームのひじきさん ウツボカズラのひじきさん ヤクザ映画のひじきさん 前述したように向き合い方が過剰なせいでマニアっぽく見えるのだが、 その実、我が身は浅く、いまだ軽く、 知らない世界を見てみたい という好奇心の赴くままに 「アクテイブ」につっこんでいくからだ。 図書館のリクエスト履歴がその時によって「瓦」で埋まったり、「粘菌」で埋...

家の守り

 先日のむらくもやまの朝会は牛乳を飲み比べて、オクラホマミキサーロボが巡回するココスでのおしゃべり、楽しかったですね。 またやりましょう。 ヤモリを飼い始めて10年目になる。 初めて飼ったヤモリは「みよしさん」というニホンヤモリで、今も我が家で存命である。 お迎えしたときにはすでに産卵経験のある成体の雌だったから、ニホンヤモリの寿命で言えばもうかなりおばあちゃんなのだが、気が強く食欲があり元気で何よりだ。 他にも、 ・ペットヤモリの代表格レオパことヒョウモントカゲモドキ(レオパードゲッコー) ・鳴き声がトッケイトッケイと聞こえるトッケイヤモリ ・手のひらサイズなのに恐竜みたいにかっこいい姿のヘルメットゲッコー ・黒い体に赤い瞳、ポケモンで言えばブラッキーカラーのハイナントカケモドキ がいる。 保温性の高いヤモリ棚に個体ごとに水槽を並べて、それぞれの生息環境を管理している。 爬虫類の中でもいっとうヤモリが好きなのだ。 ヤモリには壁に張り付く樹上生と、地面に暮らす地表性がいて、 壁チョロと呼ばれる、草群さんややまおり亭さんの家の近くにも住んでいるニホンヤモリのあのシンプルなシルエットが私にとっての至高だ。 トッケイヤモリはニホンヤモリを何倍にも大きくした形で、水色の肌にオレンジの水玉、金色の目というオモチャみたいに派手なカラーリング、こっちがヤクザ映画を見ていようが構わず鳴き始めるアラーム音みたいなよく通る声がいい。7回連続した鳴き声を聞くと幸せになれるという東南アジアの言い伝えがあるが、季節によっては10回以上連続を1日に何回も鳴くので私にはかなり幸せがあふれていることになる。 ヒョウモントカゲモドキは、ペットとして普及しているだけあって体の模様と顔立ちが千差万別。迎えるにはかなり吟味した。基準は「目がでかい美人」かどうか。繁殖を考える人はモルフと呼ばれる血統を基準にお迎えする人も多いが、私は顔で選ぶ。もう亡くなってしまった初代が少女漫画みたいに目が大きくて鼻先が丸い子で、私の未熟さえゆえ長生きさせてあげられなかった心残りもあり、ずっとその子の影を探してペットショップや販売イベントに行くたびにヤモリの顔を見てきた。今年の1月、心を決めてお迎えした子には「純子」と名付けた。任侠映画のアイドル的存在藤純子からだ。 ちなみに、ハイナントカゲモドキはちいこいベビーから...

通じないおしゃべり

 ゴールデンウイークが終わり 文学フリマ東京40が終わり ゲームマーケット2025春が終わり 5月が終わろうとしている にぎやかな祭りの中を元気に駆け抜けた記録を書きたくなりがちだが、今日は関係ない「通訳」の話でも。 私は通訳になってしまうことがある。 外国語のではない。 残念ながら外国語は一切できないので。 日本語の通訳である。 何を言っているんだ? 私もそう思う。 でも、 Mという人物とIという人物がいて 嫌い合っていない、むしろ遊び仲間としてつるむこともちょいちょいある そんな間柄なのに お互いの言っていることが理解できなくて、首を傾げるという現象が実際に起こっている。 主義思想の違いとかそういう高尚なすれ違い以前の問題である。 純粋に、何を話しかけられたのか読み取れないのだ。 私はMともIとも親しい仲であり、 それぞれと知り合った直後から Mの言葉選びもIの話したい趣旨も理解できた(と思っている) だが、MとIは10年以上親交が続いている今でも、 2人で話すと話が通じない。 MはIに何かを質問されたり話を振られると、 顔いっぱいに「???」を浮かべて、私の方を見る。 「~ということだと思いますよ」と補足説明をすると、 「ああ!」と伝わる。 I「ちょっと、ひじきさん、こいつどうにかして」 M「ごめん」 で、Mが話し始めると 今度はIが「待て、それは何が言いたいわけ」と苦笑する。 M「だから~」 I「わからん」 ひ「Mさんは、~のことを言ってるんだと思いますよ」 M「そう!」 これを通訳と呼ばずしてなんとしよう。 多分、二人とも説明しているつもりでちょっとずつ言葉が足りなくて、でもその足りなさのジャンルが違う。 そこを補う文脈が私には苦も無く見えるが、互いには大きな虫食い穴になっているのだろう。自分から遠い部分だから、ピンとこない。 なので、3人でいると間に立って、役に立っている感じがして楽しい。 職場でも、会議の中で通訳になることがある。 「●●さんの今の話は、~ということですね」「さっきの△△さんの意見とはこの点が共通ですね」と、まとめていると (はーそういうことだったのか)という反応が伝わってくるのだ。 みんな日本語しゃべってるのにね。 「いまのでよくわかったね、俺全然わからなかったよ」と言われると、 ああ、通訳してしまったと思う。 ある程度の時間...

吸い込み士への招待状

イメージ
 4月5日のむらくもやまの集まり、楽しゅうございましたね。 この3人でなければ入らなかった店、聞けなかった話、高円寺はまだまだ探検のしがいがありそうです。 お仕事でもご活躍のご様子、健康にだけは気を付けて、次会う時まで生き延びましょう。 この人なら~してくれそう と思い浮かぶ人がいて、連絡する、お誘いする ということが、私にもあるが、今回は私が誘われる側だった。 何かというと、 「お久しぶりです 急なお話なんですけど お米好きですか? おむすびお好きですか?」 というDMがボードゲームで知り合ったNさんから届いた。 N「おむすびひたすら食べる会をやろうという話が出ていまして」 本来別のLINEグループで10人くらいで話が決まっていたところを N「ひじきさん、もりもり食べそう…と思い、ついつい連絡してしまいました…」 追加参戦にお誘いいただいたようだ。 ひじき「行きます」 思い浮かべていただいたのが嬉しい。それは期待に応えたい。 具材は各自1,000円分持ち寄り、1人あたま1合の米を炊くので自由に作ってよいとのこと。 こういうのは具材がバッティングすることもあるからな~どうしよっかな~ と、ニッチなところを突きたい性分なので、成城石井やカルディを見て回った結果、 富山土産の黒とろろでこんぶおにぎりを作ろうと思い立つ。 富山のコンビニ各社では普通に売っているメジャーなおにぎりなのに、関東では食べたことがなくて、富山で食べて好きになったやつ。皆に布教しよう。 そして、それだとただの自分用のお土産に買ったやつが使えるので予算にまだ余裕があるから、 インスタントみそ汁を持っていくことにした。 こういう持ち寄り会の時にね、 メインじゃなくて 汁物とか果物を持っていくとそういうの欲しかったわ!と「神」扱いされるのを、過去の経験から知っているのだ私は。 おむすび会は初めてだけど、外れなかったようだ。 仕事を早々と終えて、わくわくと会場に着き、 14合の米が炊けているのを確認する。 うん?14合? 10人で10合じゃなかったのか。 ま、いいや、作りましょう。 ご飯を詰めて振ると1度に6個のおにぎりが作れるおにぎりメーカーを使うと1個80~90gのおにぎりができる。 はじめはそれで人数分作っていったのだが、 みんなの持ち寄りおかずを全部反映するとなると 米が足りない ということ...

じゃあ、説明しますね

 インストが上手になりたい。 そう思うことが増えた。 インストとは、ボードゲームのルール説明のことである。 遊ぶ前にルールがわからなければ「すいません、インストお願いします」 などと使う。 つまり、私の説明を聞いた人が「わ~これからやるゲーム楽しそう~」って気分になって、ゲームのおしまいまでのざっくりとした流れとまず何をしたらいいかがわかる状態になってほしい!その説明を上手にやりたいと思うことが増えた。 遊んだことがある、と、ルールがわかる、と、ルール説明ができる、は似ているようで違う。 たくさんのボードゲームを遊べば遊ぶほど、1回遊んだだけではルールはなかなか覚えられないし(やってくうちに思い出すはよくある) ルールを知っていても、人に伝わるように説明するには経験やちょっとしたスキルが必要だと感じる。 インストは、遊ぼうとするみんなが大枠をつかみ、あまり迷わずにゲームスタートできる状態にすることが理想だ。 細かいルールは一度に聞いても忘れてしまうし、その場にならないとイメージがつかないので、その都度繰り返したり補足していけばよい。 私はボードゲームゆるふわ勢として、ボードゲーム好きの友人やボードゲームカフェでいくつものインストを受けてきた。 ずっと教わる側だった。 だいたいの皆さんは抵抗なくインストを買って出てくれるという時点で、インストが上手である。 私が好きなインストの出だしはこうだ。 「これは~になって~しようぜってゲームです」 冒険家になって洞窟探索しようぜだったり、 商人になって競り落として富を増やそうぜだったり、 スパイになって暗号を解読しようぜだったり、 ゲームのコンセプトイメージから話すと、世界観を想像し、ワクワクしたり、みんながこれからやる手順の意味を理解しやすくなる。 ゲームなんだから楽しくなるに決まってるのだが、いきなりやらなければならないことだけ言われても、なんのためにサイコロ転がしてカード引いてるのか、ぼんやりでもわかるのとわからないのだとおもしろさが伝わる速さが違う。 プレイヤーがやることを説明するときは、 なるべく迷いなく淀みなく簡潔に言えるといい。 「やることは~か~、これだけ!」 初めてのゲームに抵抗感を感じないように、カラッと言い切ってくれると、単純な思考の私は安心する。 こちらが「え~っとなんだっけ、ちょっと待ってね」...

銭湯に通うように

 今年見つけた居心地のいい場所の話。 JR中央線の高円寺に、畳に座って本を読める本屋があると知ったのは、 同人誌界隈のフォロワーがXでリポストしたときだった。 その時は、その場所で同人誌即売会をやるというもので、 高円寺なら行きやすい、どんなもんかと12月28日に行われた第1回目に一般客として遊びに行った。 金物屋の二階であり、入口は商店街から小道に入らないといけない上に階段を上がり切るまで店内の様子が見えないので、あらかじめ存在を知らないと見つけにくい。 靴を脱いでロッカーに預け、鍵になっている木札を店員に預けると、電話コードのようにくるくるとしたビニール製の腕輪が引き換えに渡される。 スーパー銭湯のようだ。 最初に払う入場料は550円だが、これはミニマムチャージで、本屋内で販売している書籍やクラフトコーラを購入する際に、その分が充てられる。 750円の文庫本を買うなら後は200円払えばいいのだそうだ。 参加サークル数は8と今までになく小規模で、文机のようなローテーブルで店を構える人、畳に敷物を敷いて売り物を広げる人、中にはコタツに入っている人もいた。 売り物に目線を合わせるには自然とこちらもお尻を下げることになる。 あんまりぐいぐい話し込まれるのも気疲れしそうと思っていたが、皆様イベント慣れされているのか、見本誌を拝見していても売り込みには来ない。ゆっくりじっくりと目を通せる。 情報系同人誌でお見掛けするサークルもあれば、文芸を出されているサークルもあり、ジャンルにそこまで偏りはなかった。 年末で外が寒かっただけに、この年季の入った木材で作られた天井の高い、空調の効いた空間に堂々と座っていていいというのがなんだかほっとするようないい雰囲気だった。 あとに予定も入っており、話し込むような知り合いがいたわけではないので、同人誌1冊とクラフトコーラを購入して、その場を後にした。 このイベントの2回目が1月25日に開催されると知り、申し込んでみたら当選したので、のこのこと出かけた。 サークル参加費は格安で、しかも帰る時に払えばいいという。 くじ引きで小さなちゃぶ台のついた席になった。 大きなイベントと違ってそんなにお客さんもこないだろう、座ってのんびり本が読めるだけで最高だぜと思っていたが、 出展者の知り合いの方が来て、私にも気さくに話しかけてくれたり、 前回出...

しっくり飯(ガレット・デ・ロワ)

イメージ
 はい、シリーズ化しそうなひじきの「しっくり飯」のお時間です。 1月4日から私が食べ続けているのは「ガレット・デ・ロワ」 ガレット・デ・ロワは、「王様の菓子」という意味で、キリスト教の祝日エピファニー(公現祭)の日(1月6日)に食べるフランスの菓子である。 ガレットと言っても、 そば粉のクレープやガレットブルトンヌではない(ガレットブルトンヌも好き) アーモンドクリームが詰まったパイだ。 パイの中のどこかにフェーブと呼ばれる陶器の人形みたいなものが入っている。 パイを切り分けて配り、フェーブに当たった人が王様となり、その日一日王冠を被り、一年幸運に過ごせるとか。 最近は安全のためにフェーブを後入れか、アーモンドやチェリーで代用している店が多い。 ここ数年、シュトーレン同様知名度が上がり、ケーキ屋やパン屋各所が作って期間限定で売り出している印象は受けていた。 アーモンドクリームパイなんて、 ひじきめっちゃ好きじゃんね? クイニーアマンとフィナンシェの悪魔合体みたいなもんじゃんね(そうか?) 実は 意外にも今年初デビューですよ! 何故かと言えば、 シュトーレンと時期的にごっちゃになるあまり、なんか勝手にスパイスとか洋酒のがんがんきいた癖のあるお菓子なんじゃないかと思い込んでいたこと。 フランスがそんな素朴なパイ焼くか?(フランスに謝れ) シュトーレンは食べられるけどそこまでテンションが上がらない。いや、おいしいシュトーレンに感動したら、ひじきのことだからシュト活してみるのかもしれないけど。 そして、でかいこと。 1ホールのパイて。 家族で分け合うことが前提だからね。 ピースで売っているところもたまにあるが、それはそれでレイヤージュ(表面に施す模様)がちゃんと綺麗に見たいので、できればホールで欲しい(わがまま) で、今回デロを始めてしまったきっかけは 1月4日に新春ボドゲ女子会を企画したことだ。 これまでKさん&Mさん、もしくはCさん&Hさんとたまにボードゲームで遊んできた。 で、今年もそれぞれと遊ぶ日の調整をしていたのだが、同じ日が空いているという。 ……実はこの二組、出自は同じというか10年前くらいに面識自体はある仲なので、がっちゃんこしてもよくない? ボードゲームが共通言語となると、初対面同士だけでなく、久しぶりの気まずさ、会話の続かなさみたいなものは起きに...

思いがけない「才能アリ」

 これをお読みの皆様に今日は俳句について、問おう。 家藤正人氏なる御仁をご存知だろうか? 句会ライブなる催しをご存知だろうか? 荒川区が俳句のまちを宣言して10周年だったことをご存知だろうか? 私の答えは全てNOだ。 NOだった。12月15日までは。 何しろ、私には俳句を作る習慣がない。 だからその界隈のことは全く分からない。 ちなみに短歌も同様だ。 さあ作れと言われても全然作れない。 もちろん経験を重ねれば、俳句脳や短歌脳はしだいに出来上がってくるのだろうが、こうやって長文を何万字でも書いていいだらだらした世界で生きていると、あえてその句形で状況や気持ちを切り取って残そうという気が起きにくい。 私が作ろうとしたら情報を詰め込みすぎるか、なんとなくエモくしてごまかそうとする駄作が生まれるに決まっているというやってもいないのに先走る思い込みもあって、いままで詠む機会はなかった。 Hさんという、数年前から俳句を始めた友人がいる。 家族で俳句を楽しんでおり、お題に沿って句をひねっては定期的に応募などもしている。 私は彼女に「じゃがいも俳句」というジャンルの確立を持ちかけており、そのうちワークショップをやりたいねという構想がある。俳句のことはわからないが、じゃがいものことならチョットわかるので。 そんなHさんに俳句のイベントに誘われた。 経験者はもちろん、俳句をやったことがない初心者でも楽しめる「句会ライブ」が荒川区民会館であるのだそうだ。 句会ライブ……って何? ライブを行うのは家藤正人氏。 これだけではピンと来なくても、 プレバトの夏井いつき先生をご存知の方は多いかもしれない。 ほとんどテレビを見ない私ですら、何かの折りに、着物を召した老婦人が、芸能人の作った俳句をはっきりばっさりした批評でズバッと赤をいれつつ、でもたしかに添削後の句が見違えるように生まれ変わった様を見かけたことがある。 家藤氏はその夏井先生のご子息であり、ご自身も俳人である。 なんだかわからなくても誘い手のことを信頼している限り、たいていの誘いは断らない私であるし、定員200名のところ抽選だったらしいが、H氏が引き当てたので、行くことになった。 で、句会ライブ……って何? 荒川区は俳句のまちを宣言して、俳句にまつわる取り組みをあれこれしているらしく、これは10周年記念イベントなのだそうだ。 荒...

痰吐き竜として観光名所になるかと思った

 肺炎を患っておりました。 驚くほどしんどかったのだが、Twitter(X)でつれぇわーまじつれぇわーと書くのも私の主義ではないので、このむらくもやま日記で供養させてもらえればと思う。 9月の2週目ごろから咳が出るようになった。 喉の奥に痰がいるようでそれを出したいような軽い咳だが熱もなく他に異変もなく、仕事も問題なくこなしていた。 3連休に北海道旅行をしたのは、文学フリマ札幌でじゃがいも文芸アンソロジーを頒布するためで、草群さんも書いてくださった通り、大変楽しい旅となった。 その辺は Twitter(X)参照 のこと。 北海道では咳に加え、鼻水が出始めていて、秋のアレルギーかしらとKさんの差し入れてくれたトローチを舐めたり、ご当地ドラッグストア「サツドラ」でティッシュを購入して、ぐじゅぐじゅしていた。 しかし、食欲もあるし、何しろテンション高めなので、つらい感じはなかった。 北海道から帰ってきて、体調が崩れた。 これは風邪だな、ハードな旅程だったものな、いつまでも若いつもりで無茶するからと思い、会社を早退し、医者で薬をもらい次の日1日寝ておいた。 その次の日は自分主宰の勉強会があったので、咳を押し殺しながら、1時間ほどプレゼンし、でもどんどん悪化していく感じがあったので、またしても会社を早退した。 土曜日にアフタヌーンティーの予定が入っていたが、25日の時点で食欲がなくこれは無理だなとキャンセルした。 日曜日は八王子で開催されるTAMAコミでじゃがいも文芸アンソロジーを頒布する予定で、荷造りまで済ませていたが、朝を迎えてもどう考えても会場にたどり着ける体調ではなくなっており、合体配置のAさんに最寄り駅まで来てもらって、委託をお願いした。 うう、ボドゲガレージと合同開催ということでおばけキャッチの話ができる人がいるかもと楽しみにしていたのに。 呼吸が苦しい。 立っていられない。 おかしい。 30日の月曜日は月末最終日で会社に行かなくてはまずかったため、ハァハァ息も絶え絶えに、普段すいすい歩く階段を使わず、エレベーター、エスカレーターを駆使してゆっくりゆっくり会社に行き、すでに肺炎の可能性を視野に入れて(肺炎なったことないけど)「なんか、これもしかしたら長引きそうなので」と泣きそうになりながら4日分の引継メモを雑に作り、早退した。本当は1か月で一番やることが多...

あの人は今

 気が付いたら9月に入っている。 たまに涼しい日があると「これですよ、こういうやつ!」となるが、まだ残暑は続くらしい。 8月の土日は比較的おとなしくしていた。 ここ数か月毎週末のように人と会う約束や遠くに行く予定が入る月が多かったので、あくまで当社比だが。 女子会研究会とむらくもやま会合と京都旅行くらいであとは、のんびりと朝寝をし、読書や書き物をし、ぼんやりとヤクザ映画を見て、出ても散歩程度という隠居のような生活をしていた。 家にいるなら普段見ないふりをしているあれこれに手を付けて有意義に過ごせばいいものを、まったくのんびりしてしまった。それを怒る人もいないし、怒られる筋合いもないのでそれもまたいい。 まあ、ここには平日夜に2回映画、2回クラスク、2回おばけキャッチしているのを勘定に入れていない。 夜遊びをしておいて、それはおとなしいのか? 9月以降は参加するイベントがいくつか予定されており、また忙しくなりそうだ。 さて……忘れ得ぬ人がいる。 こうして朝寝をしていると夢をぼんやり覚えたまま目が覚めるもので、 先日もその人の夢を見た。 高校生の同学年で同じ部活動であり、 大学を経て社会人になってからも数年は、仲間で集まってご飯をする程度の付き合いがあった人だ。 いまは疎遠である。 二度と顔も見たくないと言われるようなひどい別れをしたわけではない(と思っている)ので、頑張ればつてをたどり、近況を聞いたり、連絡をとれないこともないのだが、連絡をして何をしたいわけでもない。 思い出の中で美化されていき、街を歩いているときに「似ている人がいるな」と面影を探したり、たまにこうして夢に出る。頻度は数えていないが、1~2年に1度は見るだろうか。 「また見てしまった、まだ好きじゃん」と枕につぶやくくらいには思い出の人なのである。 頭の回転が速く、話はおもしろく、活発で、 先輩後輩男女問わず人気者になるのも頷ける人だった。 憧れていたのだと思う。 ユーモアたっぷりに自分の言葉で話す、人望と行動力のある姿に痺れましたわね。 細い目をことさらに細めて笑う堂々たる姿が、とてもかっこよく見えて、すごいなあと少し離れて見ていた。 憧れなので、おない年なのに、二人きりになったら、ドキドキしてうまく喋れなくて、一人反省会を開催することもしばしばであった。 まあ、きっといまでもサシになったらち...

こんなところに素敵な場所があるじゃないか

イメージ
 むらくもやま交換日記が始まって1年が経った。 おいしいものや楽しい時間を共有できる関係が続いていて、ありがたいかぎりである。 「白髪の道場破り」という日記を去年の7月28日に書いた。 初めて目についた自身の白髪について取り上げたのだが、 実はこの白髪、まだ私の前髪に居着いている。 目立つ日と目立たない日があるが、かき分ければそこにいる。 排水溝が毎日ホラー映画並みに抜け毛多いマンの私にとっては、1年ももつのは意外だった。 そして白髪の本数はそれ以上増えていない(ようだ、見える範囲では)。 下の毛にも1本白髪が生えた時期があって、こちらは私以外に見せる相手もいないのでアルビノちゃんとしてひとり目で愛でていたが、およそ10か月ほどで消えてしまった。 道場破りについては、相変わらず続けている。 今年の7月は三重に行く途中に立ち寄った名古屋のボードゲームバー店員と戦ってもらった(びりびりに破った) 9月は札幌で段位名人とお手合わせ願う手はずとなっている。 称号は女王ではなく魔王になった。 おばけキャッチのおかげで、初めての場所でも恐れなく飛び込むことができ(私にはおばけキャッチがあるからなという無駄な自信)、知り合いが増え、ボードゲーム界隈が以前よりも近しく感じられるようになった。 最近は初めてのゲームを遊べるのが楽しくて、いろいろやってみたいお年頃である。下手で負けまくってもいいんだ(私にはおばけキャッチがあるからなという無駄な自信) 11月にはボードゲームのイベントにも出店しようと考えている。 過去に戦った人に「イベント来てね」と宣伝するのは、なんか、めっためたに倒しておいてお前何言ってんだと思われない気もしないでもないが、しょうがない。 おばけキャッチの強い人を探しながら、おばけキャッチの楽しさを伝えられるよう励んでまいります。 ……と、ここで終わろうと思ったのだが 神保町の話してもいいかなー?(いいよー) 7月の26・27・29日、ひじきは神保町の学士会館にいた。 学士会館とは何か。 実のところ、泊まるまでよく知らなかった。 すっごくいいから泊まろうよと言われて、付いて行っただけである。信頼の置けるKさんががそういうならすっごくいいのであろう。 学士会館は、宿泊、レストラン、会議室、結婚式場などを擁する学士会会員のための倶楽部施設である。1928(昭和3)...

手を繋ごうか、ためらう

 7月が始まり、草群さんとやまおり亭さんがふみをひらいている。 31日分のお題に一貫した登場人物と筋道で小説を紡ぐのは並大抵のことではない。 31日分の設定を考えて読み切りを書くより楽だよという人もいるが、そういう基準じゃないんだよ。 みんなが参加します!って表明するものだから、お祭り気分には乗っかりたい(踊るタイプの阿呆)ひじきも、いいなー私もやるか?と検討するだけしたが31題は多すぎる。 でもだからこそ、書き終えたら次のイベントで楽に1冊新刊が生やせるくらいの成果になるわけだけど。 月に1個~2個ならまだしも、いくつかストックしたところで追いつかれるのは目に見えているのだ。秋になっても冬になっても終わらなかったらどうしよう。 140字のついのべでもいいし、書きやすいところだけ書いてもいいよというゆるい規約なのは知っているが、どうせならもったいないというかやるなら苦しいこじつけを楽しむのを含めて全部やりたいしなーと、無為に過ぎていった。 書きたい設定をぼんやり考える楽しい時間としては活用させてもらった。お祭りだからこそ、ふざけられるネタはある。今回の文披でなくとも、そのうちに。 ので、お二人の作品は楽しく追いかけさせていただきます。   去年の8月の日記「おばさんになっても」に、 「結婚をし、子供を産み育て、若い時ほど自由に出歩かなくなった友人は多い。 約束をするなら子を預けられるようかなり前もって、夕方には帰宅できるような距離で、遠出や宿泊を伴う旅行はもってのほか。家族の体調不良でドタキャンもあり得る。 最近知り合った人はともかく、高校・大学からの同年代の友人はそういう時期だ。」 ということを書いたが、 今度は、子連れで会うということもたまに起こるようになった。 3歳だったり5歳だったり、言葉も通じお出かけができるようになってきた年頃。預けるのが難しくなっちゃったから、子連れでもよいかという。 もちろんよい、待ち合わせの場所もお店も相手の都合に合わせよう。 ただ……ただね、私は小さい人の対応に慣れていない。 いや、ちょっと違うな。 小さい人に対応する様を親であるところの友人に見られるのが苦手でうまく振舞えない。 小さい人の相手をするのは、嫌いというわけではないし、期間限定で過ごせと言われれば過ごせるのだ。 昔は年下のいとこに付き合ったし、 今な...

アラート発動

イメージ
 吉祥寺の催事を見に来ていたAさんと夕飯にスープカレーを食べた。 以前書いた通り、私にとってスープカレーはしっくり飯なので、吉祥寺のスープカレーは6回目だ。でも組み合わせは無限大なので毎回新しいカスタマイズを試し、その月の限定を躊躇なく頼めるのでありがたい。 Aさんとは 5月19日は文学フリマ東京で隣接配置をし、 5月24日は歌舞伎町で芋を食べ、 5月26日は茨城にバラを見に行った。 やだ、最近毎週のように会ってるじゃないの、付き合ってるのかしら!? 「じゃがアンソロ(じゃがいも文芸アンソロジーの意)はどうですか」 「次のイベント、どうしましょうか」 「このイベントはこういう出展方法ができるみたいです」 「文披は、ふみひらくんですか?みんなまだ考えてない~とか直前に言いながらしっかり書くんですよね。勉強してないって言ってたじゃん!一緒にゴールしようねって言ったじゃん!」 「こういう本を作りたいっていう構想があって」「おお!めっちゃいい!」 みたいに、創作の話題をまったりと話せるのが楽しい。 Aさんとむらくもやまは、2023年2月のひじき主催ジャガイモイベント「吉祥寺イモタスカップ」にスタッフや客として参加した間柄である。 一次文芸創作をたしなむ食いしん坊という共通点があるので、そのうちむらくもやまラジオのゲスト回にいらっしゃることもあるだろう。 むらくもやまラジオと今書いたのは、先日の文学フリマの打ち上げみたいに3人の他に誰かが混ざるのがラジオみたいですねと草群さんが言ったので。 という書き出しから、急にラーメンの話をします(何も考えずにだらだらと書き始めていた) 水道橋に「海老丸らーめん」というフレンチラーメンの店がある。 フレンチカレーならこのむらくもやま交換日記結成の日に食べたが、今回はラーメン。 フレンチラーメンは、丼に麺が入ったラーメンといえばラーメンなのだが、店主がフレンチのシェフ出身でフランス料理の技法や材料が使われるし、前菜やおつまみやワインなどのアルコールも出てきちゃうので、ラーメンの概念を覆されるおしゃれなお店である。 もちろんその分、お値段もラーメンのつもりでいくとびっくりするけど、フレンチビストロだと思ってください。めちゃめちゃおいしい。 毎月限定メニューがころころと出るので、近所に住んでいたら変わるたびに通っていたと思うが、 職場か...

まれびと来ませり

イメージ
 5月19日の日曜日は文学フリマ東京38が開催された。 前2人の日記を見てもわかる通り、むらくもやまの3人は全員出店側(全員別サークル)としての参加だ。 朝、会場最寄りの流通センター駅では、前方にやまおり亭さんを発見した。 前回は駅の階段で草群さんの折りコンと後ろ姿を見かけたし、確か前々回は展示場入口付近でやまおり亭さんとすれ違った。 規模がでかくなったわりに目に入るところにいるもんである。 今回売り子に来てくれたLさんは、ボードゲーム関係でここ1~2年仲良くさせてもらっており、文学フリマは初参加だが、コミケやデザフェスにはよく一般参加するし、ゲームマーケットでは出店側なので1から10まで丁寧に説明しなくても、ポイントさえ伝えれば釈迦に説法なくらいで一人で任せて大丈夫だった。 特に今回はLさん自身が制作した「りんごかるた」も頒布するし、新刊のテーマとなっているおばけキャッチ大会遠征については、耳タコなほど話を聞かせているので、説明はばっちり、安心というものだ。 そういうわけで2時間ちょいは人ごみをかきわけながら買い物にいそしむことができた。 頑張って隣の第一展示場まで行きましたよ。 律儀に一般入場の列に並んでみたら(というか最初それしかないと思ってしまってうっかりしばらく並んでいた)、有料化することでの混雑緩和とはなんなのかというほど長蛇で、それはもう次回から会場はビッグサイトになるは必然。 いくつかカタログチェック漏れで立寄れないサークルもあったが、それはまあいつものこと。不義理をしていたらすまねぇ。 人の顔を覚えないひじきながら、回数をこなして言葉を交わせば少しずつは顔見知りも増えてきて、わずかな時間でもおしゃべりできるのが嬉しい。 文学フリマぬいぐるみ部のNさんとは先週中華食べ放題と散歩をしたぶりじゃないか。イベント会場以外で遊ぶ実績ができると、またちょっと親しみの度合いがランクアップしたような気がする。次に会うのがイベントではない可能性があるのだ。 売れ行きとしては、フィナンシェレビュー本があるとないとで(そしてその宣伝が拡散されるいかんによって)忙しさが変わるのだが、今回ヤクザは引っ込めたのもあって、穏やかなものだった。 新刊のおばけキャッチは、ボードゲーム界隈ではメジャーなゲームでも文芸には関係がないしな。 ただ、逆にボードゲームイベントじゃない...