浮かばれごはん
昨晩、仕事帰りにお腹ぺこぺこでスーパーに寄ったらお惣菜コーナーが燦然と輝いており、勢いのままに油淋鶏を買ってしまった。
ハーフサイズのもあったのに手に取ったのはもも肉一枚まるまるサイズ。帰宅がそこそこ遅いので夜ご飯は軽めにしようと思っていたのに揚げた鶏肉の誘惑には抗えなかった。一番の好物は焼き鳥だが鶏料理全般大歓迎、揚げた鶏にはずれは(ほぼ)ないと相場が決まっている。
作り置きしておいたわかめと瓜のナムルと炊いておいたお米、そしてわらじのような油淋鶏。めまいがするほどの空腹は最高のスパイス。
うまい、うますぎる。
ホクホクと平らげ、ほどなくして布団に入った。
とっとと寝入ろうと目を閉じたのだが、
いまいち寝付けない(当たり前)。
やっと寝たと思ったら夜中の3時に起きた(頑張って二度寝した)。
横になる時間は長かったのに、ろくに寝た気がしなかった。
たらふく食べたうえ、大して間を置かずに寝てしまったために胃腸に負荷がかかっていたのだ。欲望に負け、自らの満足を優先した結果の睡眠不足である。「いつまで学生気分でいるんだ」「おそらく永遠にこのままでしてよ」と脳内問答を繰り広げつつ思った。
「これではおいしいごはんも浮かばれないな」
と。
せっかくおいしくいただいたのに、私の生活習慣のせいで消化不良に終わってしまっては申し訳ない。食べることが大好きなので、食べ物には本分を全うしてほしいのだ。わかってもらえるかなこの気持ち。理解を得にくいだろうことは承知しているが。
さすがの私も学習した。
夕食、というより夜食は軽めにしよう(このくだり、過去に何回もやっている)。
夜の献立を考えるのは帰りの電車の楽しみだ。炊飯器のなかに一膳分のごはん、きゅうりがある、味噌やすりごまがある、ならば冷や汁っぽいものが作れる、魚はないけどまあいいや、豆腐も入れたいけど入れたら大ボリュームになってしまう。ブレーキ。
そうして今晩できたのがこの「インチキ冷や汁」である。
顆粒だしとみそとキムチのつけ汁だけでもそれなりの味わい。夜はこれくらいに抑えておいたほうがいいのだな、と自戒のために記録しておく次第。
決められた量や回数の中で、選ばれ食べられたごはんたちが無駄にならず満足して自分の糧になってほしいという気持ちだったらなんとなくわかります。がっつりディナーは休日にやりましょう!鶏といえば、そろそろ錬金術のあの店に行かないとなのでは?
返信削除おいしいご飯をかなしいご飯にしたくない気持ちなら、私にもわかるかもしれません。あんなにおいしかったのにごめんね…のような…。鶏の錬金術、私も気になります!
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