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10月, 2023の投稿を表示しています

うれしい悲鳴

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仕事以外のことを綴りたいのだが、この一週間ほぼ仕事しかできていないのでいかんともしがたい。 ので、諦めて仕事の話をする。 忙しい忙しいと言いながら準備していたイベントふたつ、もっと踏み込んでいうと「マンガの新刊発売フェア」なのだが、なんとかどちらも無事会期がスタートした。 他部署の人間が退社していくのを見送りながら、我々イベントチームはそれぞれの現場に散っていったりいかなかったりする。私は閉店のタイミングでお店に乗り込み、会場設営に勤しんだ。遅くまでかかるけど、これはこれで楽しい。おもにグッズ企画を通じてずっと付き合ってきた作品なので、「ほら、いいでしょ!」っていうのが伝わるように作るのはとても創造的で面白い。 で、それが後日お客さんに伝わってるのがわかると喜びは倍増する。 今週は全員がそれぞれ対応に追われていたので若干テンションが壊れつつあり、夜になると誰かのちょっとした一言でみんな笑いが止まらなくなったりするので、遅くまで残るのは大変だけどこうなるといっそ他部署は帰っていてくれたほうがありがたいのだった。 私はいまのチームが大好きである。 人には本当に恵まれている。相性もあるだろう。 さて、ふたつのフェアがスタートして迎えた週末。ありがたいことに、私が担当した作品の評判が上々なこともありグッズも次々と売れていく。だってかわいいもん。私としては作品の推しポイントを最大限詰め込んだつもりだし、作家と編集とイベント企画とデザイナーの仕事がここに結実したわけで感慨はひとことでは言い表せない。 が、 そうすると 今度は在庫とのたたかいがはじまる。 イベント限定グッズというのは限定を名乗るだけあって販売期間が終了したらその先なかなか人の目に触れる機会がなく、残ったら誰かが見つけてくれるのをじっとり待つしかないので「品切れを起こさず余らせずに乗り切る」ための見極めが必要になる。 あれだね、同人誌・同人グッズと一緒だね。 ただ、当たり前だが仕事であって関係者が自分一人ではないので気が抜けない。 やりすぎもいけないが日和りすぎもよくない。 でもなんか、この売れ行き見てたらガッツリ行っちゃって大丈夫な気がするんだよな。私を店頭に立たせてくれればもっと売るけども(元販売職の謎の自信)。 じっさい、今日は催事対応でお店にも出入りしたので、何人かの方にめちゃくちゃ営業トークしてお買い上げ

ラストスパートは唐突に

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  ゴンが招文堂に届けてくれたアルプス乙女という小さなリンゴを眺めていたら、はっと思い出した。交換日記のお当番日をしっかりと過ぎていたことに。  ちなみにゴンというのは、可愛らしかったり美味しかったりするおみやげを招文堂にこっそり届けてくれる、親切な誰かさんのことだ。その正体は誰も知らない。いやはやどんな方なのだろう。どうやらリンゴにお詳しいらしいのだが……。  さて。仕事や趣味で楽しくも忙しそうな草群さん、ひじきさんを横目に、私はこの秋冬、仕事の案件をあまりたくさん請けていなかった。今年は慎ましく、ぼんやりと仕事が納まってゆくのだろうと思っていた。  いた、ら。  今週の頭から昨日にかけて、打ち合わせのご依頼が立て続けに入った。結果、信じられないことに今年の私は、どうやら大晦日までコツコツ働く決心を固めたらしい。年末年始を東京で過ごすのは何年振りだろうか。  信じられないことに――なんて言ってはみたが、もちろん仕事を入れたのは自分の意志だ。それに自営業なので、仕事は入れば入ったほうがありがたいに決まっている。仕事が入ればお金が入り、お金が入るとそれだけおいしいご飯をいただくことができる。その思考がたたって、うっかり週七日勤務をしてしまうことも多々あり……これは近々、本腰を入れて直さなければいけない悪癖である。  とはいえ今日から毎日、ひとときも休まず稼働し続けるわけではない。  むらくもやまに棲まう者たちによる忘年会、もしくは新年会を開催する運びとなったなら何をおいても駆けつけたい。さあ、どこで何を食べましょうかね。

りんごを旅する(後編)

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 この日記は10月17日の「りんごを旅する(前編)」の続きとなっております。 22日の大なめろう大会の様子もお伝えしたかったが、約束だ仕方ない。 15日の朝、日曜日 宿の周りの林は湿っているが、雨はやんでいるようである。 本来は2日目もチャリをブイブイ言わせるつもりだったが、天気予報が高確率の雨だったので昨日自転車は返したのだ。気温もさらに下がるようだったので、アウトドアに愛用しているワークマンの薄くて暖かいハイネックシャツにトレーナーパーカー、さらにレインパーカーを羽織る。 朝飯は直売所で購入したリンゴを練りこんだ食パンをトースト。生地にほんのりと甘みがある。中途半端に持って帰るのも荷物なので、ひとパックまるっと食べてしまった(スーパーの山型6枚切り食パンのパックと同等とお考え下さい) Mさんに作ってもらったブラムリージャムを塗り、リンゴジュース【さんたろう】で流し込む。ザ・リンゴ尽くし。 さらに、同じく直売所パンコーナーで手に入れた小さな丸いピザをもぐもぐ。Mさんは普段朝ごはんを食べないそうだが、この旅では私と同等の食欲を示している。 9時に母屋に顔を出すと、昨日ウェルカムアップルを持ってきてくれた禿頭鉢巻のお父さんが現れた。「行くか!!」「はい!お願いします」 この朝はオプションの農園案内を頼んでいたのである。繁忙期にもかかわらず、ご快諾いただけた。 この農園は「山下フルーツ農園」という。敷地内には私が宿泊した農家民宿「へんぺさんち」と古民家カフェ「カフェ傳之丞」が併設されており、地元の観光センターでもタクシーでも「ああ、山下さんの」と通じるようなこの辺りでは有名な農園だ。 3年前からここに来てみたかったのだ。 私が東京で購入しているリンゴは、リンゴを変態的に食いまくっている八百屋が、自分がおいしいと思った農家と直接取引で扱っているものが多い。 最初の年は「はい、山田君の来たよ」と言われても「そんなこと言われてもわかるかーい!」と苦笑していたが、だんだん同じ品種の農家違いを食べ比べていくうち「片桐さんのふじが断然好き」「今年の内村さんのつがるいいな」とわかるようになるので恐ろしい。 山下さんのリンゴは「見たことも聞いたこともない謎の海外リンゴを出してくる」という印象で、【タイデマンズアーリーウースター】とか【ローズマリーラセット】とか本当にその名前、その見た目

魅惑の

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チキルームではない。 食材の宅配サービスのことである。 SNSにちょこちょこ出てくる広告に乗っておためしセットを頼んだのだが、これがまた充実の内容で昨晩の夕食は久しぶりに満足した。 といっても、別になにも豪華ではないのだけど。なんというか、いつものやつである。 しばらく野菜採れてなかったからね……これだけでもうごちそうだ。 商品としてバラのしめじを作るときに切り落とす軸の根っこに近いほうの塊とか、ちっちゃい玉ねぎとか、要は規格外の野菜プラスアルファでいろいろ入っている不揃い野菜セット。こちとら飲食店をやってるわけではないので、野菜の大きさが揃っていようがいまいが扱いに違いはないわけで、美味しいものが手頃に手に入るなら大変ありがたい。 あとアレです、最近仕事が佳境すぎて夜買い物する元気がない&そもそも店が開いてないので、勝手に選んで送ってきてくれるのもありがたい。 ただ問題は、在宅して受け取らねばならないということで……昨日は寝起き大爆発の状態で玄関先に出たので宅配便のおじさんの精神を脅かしたのではないかと勝手に心配している。 ああいうとき態度に出ないのはプロだよな。 ひじきさんから頂いてばかりで自分じゃ買わない果物とか、いまだに全然安くならない卵まで入ってたので現在それはもう冷蔵庫が大充実。常であればリスのように食材を溜め込むたちなので、スッカラカンの冷蔵庫というのは地味に辛かったのだと気づく。 というわけで、じゃがいもとたまねぎと小松菜と卵の味噌汁と、しめじくのソテーとあぶらげ焼いただけ、そして炊きたてのごはん。 さすがにお肉は買いにいかないとな。ないんだよな。 定期便をちゃんと受け取って消費していける自信がまだないので一旦おためしで止めておくが、いつか頼んでみようとは思っている。味噌汁に入れたちっちゃい玉ねぎが肉厚で甘くてとっても美味しかった。しめじくはバターとポン酢でいただいたのだけど出汁が出てこれも大変美味であった。まだ冷蔵庫にいろいろある。次はなにを作ろうかな。組み合わせなんて知ったことか、あればどうにかして食べちゃうのだ。 それにしても大変な一週間だった。 私の確認不足と作家都合が重なって急遽変更が相次いだり、頼みの綱の製造ラインが逼迫していて部長がなんとか調整を掛け合ってくれたり、担当のフェア会期スタートまで一週間を切って次々にモノが上がってくる一方で

たのしく、つくる人々。

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 ひじきさんが旅の話(前後編)をされている中、私もちょっとしたおでかけの話を。  つい先日、蔵前へ遊びにいった。小説書き仲間であり、文具好き仲間でもあるHさんが誘ってくれたのだ。  蔵前、そして文具。この二つの単語から、とある店を連想できる方は、きっと文具好きだ。  とある店、店名をカキモリ(Kakimori)という。筆記体で店名を綴ったシンプルな店のロゴには、〈たのしく、書く人。〉と添えられている。そう、カキモリは文具を商う店だ。そして、この店の商品の一つである「店頭でつくるオーダーノート」が、我々の目的であった。  各々で表紙を選び、中に綴じる紙を選び、中紙を綴じる金属のリングを選び、留め具とその他諸々の愛らしい付属品を選ぶ。秋の始めに、そういう遊びをしようじゃないかというのである。文具好きにはたまらないお誘いだ。  そんなわけで、ある平日の昼前に、私とHさんは蔵前の駅前で落ち合った。Hさんと最後に会ったのは、かれこれ半年以上は前だろうか。久しぶりの顔同士、ぽつぽつと近況を報告し合いながら、まずはカキモリ近くのベーカリーカフェへ向かう。大切な決断の前には腹ごしらえが欠かせない。なんせ我々はこの後、オーダーノートをつくりに行く。選択に次ぐ選択を迫られるだろう大仕事に、しっかり昼食を摂ってから挑もうというわけだ。  Hさんが見つけてくれたベーカリーカフェは「chigaya 蔵前」。四つ角に面した店は、道路沿いの大きなガラス窓から差し込む陽の光でさっぱりと明るい。  この店はかわいいドーナツが有名だと聞いていたので、まずは紅茶のクリームドーナツ。次はしょっぱいベーコンエピ。と、きたら甘い餡バターサンド。となれば〆はチーズごろごろパン……と、気持ちの赴くままにパンを選んでトレイに積んでいく。このために前日まで糖質を調整していたのだ、遠慮はすまいと決めていた。  レジでアイスコーヒーを頼み、イートイン利用であると申し出ると、選んだパンたちが厨房へ引き取られていく。窓際のテーブル席で待っていると、かわいいお皿に盛り直されたパンたちがドリンクと共にやってきた。  紅茶(ダージリンらしい)のクリームドーナツには、ホワイトチョコレートのかけらが挟み込まれていてうれしい。餡バタ―サンドを始めとした長いパンたちは食べやすい大きさにカットされている上、ベーコンエピとチーズごろごろパンは

りんごを旅する(前編)

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日記としてズレはあるが体に余韻は残っているので(余韻じゃなくて疲れとか言わないそこ!)、旅の報告をしてもいいかなー?(いいよー!)しかも長くなりそうだから 2 回に分けていいかなー?(交換日記でそんなことあるー?) 土曜日 リュックを背負い、たくさん歩くとき用のスニーカーで玄関を出る。出勤のときより荷物が軽い。もともと旅支度に重装備をする方ではないが、今回は 1 グラムでも身を軽くする必要があって、何かあったら使うかもな備品はほとんどリストラ、ポイントカードでパンパンの財布はお留守番、保険証とクレジットカードと現金をパスポートケースに移して財布とし、寝間着すら入れないという徹底ぶりで厳選したのである。旅をするには明日のパンツがあればいいと世界を放浪する仮面ライダーの青年が言っていたが、まあ、ここは日本で言葉は通じるしコンビニもない土地というわけではなさそうだからどうにかなるだろう。 朝 5 時〜 6 時の休日の駅のホームは、まばらに、でもスーツケースを引いたり山登りの装備だったり明確な目的地を持っているように見える人が静かに電車を待っている。こういう描写はX(旧 Twitter )の投稿では削ってしまうからこの交換日記に書こう、そう思うことが増えている。 東京駅から北陸新幹線かがやきに乗る。旅の伴侶とは、少しでも互いの睡眠時間を稼ぐために隣り合わず長野駅で待ち合わせしようと別々に切符を取ったのに、駅弁の写真などが LINE で送られてくる。さては寝る気ないな。私自身はうとうととし、気がついたら車窓の奥に山並みが広がっていた。山が日常的にある土地で育ってこなかったので、山を見ると遠くに来た実感があってテンションが上がるのはいつものことだ。 1 時間 20 分で降り立った長野駅はずいぶんひんやりとしていた。防寒対策は考えてきたが、夜や雨予報の明日に耐えうるだろうか。 М さんと落ち合う。 М さんとのふたり旅は、久しぶりだ。以前はベトナム、ペルー、モンゴルを旅した仲で、こと海外旅行においては現時点でのベストパートナーだと思っている。Мさん側も結婚しても変わらずそう思ってくれているようなのでありがたい。一人旅より楽で一人旅より楽しいの始まりだ。 長野駅から電車(扉を手で開けるタイプ)を乗り継ぎ、牟礼(むれ)駅。 Suica が使えない洗礼をさっそく受ける。駅併設の

明るい声のあるところ

日付が二日飛んでいるところから察してほしいが、大変に忙しい。 大きな案件のカバーと、各々が担当する案件がそれぞれ複数、それから欠員に伴う事務作業の振り分けと引き継ぎで所属部署はフル稼働、というよりはオーバーワーク気味である。 私は九月一日をもって社員に昇格したばかり、企画進行に至っては今抱えているのが初めての案件である。ついこの間まで対外的なメールは上司のチェック後に送信していたのだが、それも自己判断で卒業した。納期も会期も刻々と迫っており、悠長なことを言ってられないのとチェックに割くリソースもすでに底を突いたと察したからだ。 顔を合わせないでも仕事はできるが、こういうときに取引先の担当者の顔がわかっている、なんとなく人柄が見えるというのは大きい。なにか誤っても互いにフォローし合えるからだ。信頼関係という名の緩衝地帯、このささやかな赦しが、軋みながら回り続ける車輪の動きをいくらか滑らかにしてくれる。 それにしても、いろいろとぎりぎりなのが本当に怖い。私はスケジュール管理と時間を守る類のタスクが壊滅的に苦手なのだ。生来の図太さが私をここまで生かしてきたとも言えるが、この「まあいっか」の精神がいずれ身を滅ぼす気がしてならない。 平均台の上をチャリで爆走しているイメージとともに、ひとまずあと二週間ほどば踏ん張らねばならぬ。 おお怖。 忙しいのは社内だけでなく、いろいろと依頼している取引先も同様で、急ぎの用件で電話することが格段に増えた。お互いぎちぎちの状態なのを理解しつつなんとか無理を通して、申し訳なさと労いの気持ちでやり取りする。 疲れの色は濃いものの、電話口の声は明るい。感じよく、失礼のないように、少しでも相手の励みになるように。元気な声を聞くと、こちらももう少し頑張ってみようと思えるものだ。これが本当にありがたい。 頑張りすぎはよくないが、踏ん張りどきというのはままある。その間、どうやって乗り切るか。愚痴を言い合って溜飲を下げるのも結構だが、私にはどうも向かない。文句言ってる暇があったらとっとと片付けて休みたいし、どうすれば次回こんなに追い込まれずに済むかという話をしたい。そういう意味では一匹狼的な気質も強く、本当に群れることが苦手だと感じるのだが直属の上司も同様の手合い(しかも私よりもだいぶ物言いが強い)ので実はけっこうやりやすい。敵は多そうだが頼りになるのだ。

宴のあとに

 むらくもやまの宴を終えたあたりから、なんだか鼻がムズムズとしてくしゃみが止まらなくなり、週明けに慌ててかかりつけのお医者さんへと駆けこんだ。  そう、つい最近まで夏っぽすぎてすっかり忘れていたが、私は秋花粉のアレルギーなのである。アレルゲンのメインはブタクサらしく、十月の上旬~中旬になるとマスクとティッシュが手放せない。今年はアレルギー反応の訪れが少し遅かったようで、宴の日程に被らなくてよかったなと今更ながら胸を撫で下ろしている次第だ。  それはさておき、くしゃみが出るなら対処をせねばならない。そういうわけで、飲み薬と点眼悪をもらってきた。  診療が始まる時間に合わせて病院へゆき、もらった薬を飲んだとたん、鼻水とくしゃみがピタリと止まった。毎年同じことを言っている気がするけれど、いやはや、化学の力というのはものすごい。頼りすぎるのもよくないが、利用することで生活が楽になる技術は積極的に使ってゆきたい派だ。  この感動を胸に、来年こそは、アレルギー反応が出る前にきちんと病院へ行って薬をもらってきてほしいものだと思う。  楽しい楽しい宴のあと。あの楽しさと、このあとに控えているもっと楽しい予定をばねに、また少しずつ生活というやつをやってゆきましょう。

つくるひとびと

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 土曜日のむらくもやまの宴は、草群さんが書いていたがとてもよい時間であった。写真担当として数枚載せておきますね。 この日記でなんとなく近況を知っていても顔を合わせなければ聞けないような話(仕事の詳細、暮らしをおびやかすものに思うところ、相手の話によって引き出される自分の体験)はいくらでもあるわけで、おふたりのしゃべりを聞くのは大変心地が良い。 美味しいものに出会ったときに、口を満たし食べ進める幸福感と「食べ終わりたくない」と寂しさのないまぜになった気分になることがあるがそれに似ていると思う。また食べればいいのだけど、今この空間が楽しいから切り上げたくない。 日頃から能力の高いことをしている人たちだと思うのだが、驕ることなく相手への関心と尊重が常にある。それを伝えるやわらかな言葉がある。「なんかやりますか」と言われたら「じゃあ、やりましょうか」と答えたくなって、いや卑屈な自分があれこれ考える前に反射で答えている。今はできそうな気がするもん。 というわけで、また集いましょう。 日曜日は「芋料理とティラミスとテストプレイ会」に参加した。 おばけキャッチきっかけで知り合ったAさんは、公共施設の料理室を借り、たまに仲間内で料理会を催している。SNSで写真を拝見するに手のかかった凝ったもの作ってすごいなと思っていたが、今回は新しく借りる料理室の下見(備品や設備確認)も兼ねて簡単な料理とボードゲームの集まり、特に12月のゲームマーケットに向けたテストプレイ会を開きたいという。 今はてなが浮かんだであろうゲムマ・テスプの説明は後でするとして、私不肖雲形ひじき、芋研ゼミのゼミ長にして芋の伝道師なので、ジャンル別・難易度別の芋料理をたくさん提案可能なうえに、スーパーで買えないようなジャガイモを複数品種入手することができる。Aさんもそれを知っていて芋料理の会もいいよねと過去に言ったことがあったので、じゃ、今回は芋をやりましょうということになった。 1週間ほど前にばたばたとそれが決まり、自分は芋の仕入れだけした。特別なコネは何もない、地道に足で稼いで買える場所を知っているだけだ。普段ならそんなにたくさん買っても食べきれないが、集めていいよと言われたら揃えるのが楽しいのである。いっぱい並んでるのかわいいじゃん。 当日、7品種の芋と調理に使う消耗品を小型のキャリーに詰めて会場へ。 公共の料理室