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そうびしていくかい?

 以前にワークマンのレインブーツを愛用している日記を書いた。 近頃、ワークマンで買い物をするマイブームが来ている。 ワークマンはご存知の通り、業務用作業服を製造販売する会社なので、その商品は伸縮性、防寒、耐水、重量、暑さ対策等の実用性の高い衣料品が多い。 今ではキャンプや町歩きでも使えるようなカジュアルデザインも増えてきたが、私がワークマンを選ぶ理由はやはりファッションというよりは機能性のある装備を選ぶおもしろさである。 初めて足を踏み入れたきっかけは、屋久島に縄文杉を見に行くためであった。調べたところ行程は早朝から11時間の山登りになるというが、山登りの経験がない私は何を着ていけばいいのかすらわからない。寒さに対応しつつ動きやすい服装は手持ちになかった。 当時はワークマンプラスを名乗る店がやっと増えてきていたが、それは路面に面した既存店がそう名乗っているだけであり、商業施設内のワークマン女子のような入りやすいものではなかった。 RPGの武器屋に踏み込む気持ちで入店し、裏起毛のストレッチの効いたズボンやガテン系兄ちゃんの着てそうなハイネックのカットソー(光沢あり)を恐る恐る手に入れた。 かくして、屋久島でそれらは大活躍し、なるほど着るものがなくなったらワークマンで揃えていこうとさえと思った。 折しも私が好むエスニック衣料品店は衰退の一途をたどっていたので、好きなデザインを捨てるなら機能性にかじを切ってよかろうという気になったのだ。 それ以来、ワークマングッズを少しずつ増やしている。 ・キャンプ用の折りたたみ椅子(ZINEフェス会場で必要だった) ・デニム生地のシャツ(普段着に取り入れ始める) 今年になってからは  ・軽いスニーカー ・裏起毛の防寒パンツ ・薄いフリースのようなトレーナー的な上に着るやつ ・ガテン系カットソー(カジュアル版) ・ヒートテック的なインナー そして ・ニット帽 ・ネックウォーマー といった防寒小物を調達した。 小物は安いものなら299円というお菓子のような値段で手に入る。 大物としては ・寝袋 をワークマンのオンライン通販にて購入した。 なぜこんなにもワークマン領域を急激に増やしているかと言うと、2月は富山と長野にそれぞれ別日程で行くことになったのである。 東京よりも寒いことが予想される。 ひじきは暑さには強いが寒さには弱い。 でも出歩きた

世の人は

イメージ
休日の過ごし方の話。 物書きをしていると、それがアマチュアの趣味の範疇であってもつい、空き時間があればなにか書かねばと思い巡らしてしまう。完結していない物語があればなおのことで、休みの日の過ごし方はおのずと限られてしまう。 が 年が明けてからこっち、先週は熱海に湯治に出かけ、今週は美容室に行ったり買い物をしたり、久しぶりにまともに夕食を作ったりして、創作らしいことはなんにもしていない。 そうか、世の人はこうやって休日を過ごすのだなあ。 せっかくなので、楽しかったことを残しておくことにする。 熱海の二日目はホテルニューアカオの日帰りプランでランチとお風呂、その後ちょっとおしゃれな干物と日本酒の店に行こうとしたのだがモタモタしていたら「このあと予約でいっぱいで」と断られてしまい、もうひとつ目をつけていたフレンチおばんざいのカウンターで呑むことにした。 ニューアカオ、錦ヶ浦という絶壁を生かした大変なレトロ建築で、絶景とりっぱなシャンデリア、それから螺旋階段の宝庫だった。 熱海はほんとうに螺旋階段が多い。建物のホテルの外に取り付けてある非常階段が落とす影の美しいこと。継ぎ目なくぐるぐる回りながら昇降できる楽しさ。もともと階段好きなので、踏み入ってもよさそうだと見ればすぐ上ったり下りたりしてしまう。美しい階段は使い心地もよい。 話がそれた。夜に入ったフレンチおばんざいの店「マルノワ」は、三軒茶屋にあったのが里帰りしたそうで、オシャレだけど地元のおじさんおばさんともワイワイしてて、とても楽しかった。一人飲み限定セットがあるのもうれしい。一品の量を抑えて五品出してくれるので、一人でもいろんな味が楽しめる。ついつい白ワインが進んでしまった。 へべれけで宿まで戻るあいだ、どうしてもラーメンが食べたくなったので欲望に従ったのだが、さすがに食べすぎた。でも「うえ田」の魚介豚骨、好きな味だったので今度は腹ペコで食べたい。 旅の三日目は夏にも行った「オーシャンスパfuua」で夕方までお風呂に入ったり本読んだり昼寝したりして、長引いた風邪で鼻が詰まっていたので自分のいびきにびっくりして目覚めたりして、ゆるゆるにほどけきったのち、また鈍行で帰った。 このとき、翌週が大変忙しい終電駆け込み週になるなんて本人は知るよしもない。 そんな平日を乗り越え、今週の土曜は昼近くまでゴロゴロして、やっと川へ洗濯

柚子にご縁

なんだか柚子にご縁のある冬だ。 昨年はゴン(私の不在を見計らい、招文堂に可愛く美味しいお土産を置いていってくれる某方)に枝葉つきの柚子を譲って頂き、たっぷり店に飾ったのちお風呂に浮かべて楽しんだ。 いつになく鮮やかな季節感を味わった、いい冬であった。 そう思っていたら、年明け、また別の方から柚子をごろごろりと頂いた。 聞くに、もぎたてなのだそうだ。せっかくなので今回は、水気の抜ける前に食べてみることにした。 最初は皮を削り、味噌ラーメンに乗せた。 さわやかな香りがこっくりとした味噌に合う。あまりに美味しいので、その日から数日間、昼食は柚子味噌ラーメン続きであった。 次に、実も皮も一緒くたに細かく刻み、それを煮だした湯でもって蜜を割った。 これは夜、寝る前に飲んだ。柚子の皮の苦味がやや出過ぎた時は、ライムジュースを足して味を調える。ほろ苦くて、これまた美味しい。 他にもいろいろとレシピを試そうと思っていたのだけれど、東京に来てこのかた自分で柚子を買い求めたことがない私にとって、生柚子の新鮮な美味しさは衝撃的すぎた。あっという間に食べきってしまったのだ。 はかなくも家から消えてしまったほろ苦い香りを名残惜しく思っていた折、近所のスーパーで柚子が売られていた。手のひらにちょうど収まるくらいの悪くない大きさで、1つあたり50円。 あの美味しさを思い返し、少し迷ったけれど……結局買わず店を出た。試し切れなかった柚子マーマレードも柚子塩も惜しいが、この冬の柚子はここらで〆ておくのが美しい気がしたのだ。 格好をつけて〆てみたけれど、生柚子の衝撃はそう簡単に忘れられそうにない。次の冬に備え、美味しそうな柚子レシピを頭の片隅に溜めていこうと思う。

スタンド名クサムラ

今日の日記はワークマンのことにしよう書き始めた矢先、老舗マニアのAさんから連絡が入り、イベントを手伝ってくれないかと頼まれた。 本来やるはずだった人が、今朝高熱を出したそうである。会社でも風邪や体調不良がかなり流行ってるからね、そういうこともあるでしょう。 たまたま空いていたので行くことにした。 どんなイベントで何を手伝わされるのかわからないけれど、まあ、どうにかなるだろう。Aさんが私に声をかけようと思い浮かべたのだから、私にできることがあるはずだ。なんかできそうだから聞いてみようと思われるのは嬉しくて、期待に応える働きができたらもっと嬉しくて、ソウイフモノニワタシハナリタイ。 行ってみたら、結構バタバタした。あまりイベント慣れしてない人たちの運営ということもあり、準備が十分ではなかったり、きっちりした指示が出ないというか開始前も開催中もイレギュラーが次々起こるから、指示を待たず、テンパらせないように質問しすぎず、こっちから意見も出して動くタイプね、おっけー把握。 Aさんとは老舗マニアつながりのМさんにくっついて受付をしたり、領収証切ったり、物を移動したり、軽食を買いに行ったりした。 多くない経験で偉そうに言えることではないが、こういうイベント裏方は、パニクらず、判断に時間をかけず、お客様を最後送り出すまでにやるべきことを気付くかぎりやるというのが肝心なように思う。これやるね!と迷わず動く度胸というか。 私は非日常、異常事態にテンションが上がるタイプなので落ち着いてるかは別として、たまにそういうところに身を置くのは嫌いではない。うおー!今この状況で私にできることはなんだー!みたいな。 草群さん、こういうの得意そうだな、よし今の私は、スーパーバイトリーダースグシャインニナラナイカトカンユウサレル〝クサムラケイ〟と思って取り組んだ。 イベント参加者の中には参議院議員や市長などもいたようだが、Aさんのワークショップ(時間を巻きつつ場を和やかにして結果を出すさすがの手腕)や会食は盛り上がり、皆満足して帰っていった。 打ち上げに美味しい中華料理を食べて、帰路についた。御縁のつながったМさんはこれまたそうとうのマニアらしいので、またおしゃべりする機会があればいいなと思う。

貸し切り天国

熱海にきています。 温泉いきたいをSNSのアカウント名に掲げて幾星霜、やっととれた代休を週末とくっつけて四連休とし、うち三日を温泉に充ててひたすら休みにきている。 初日の本日は昼前に移動開始し、電車にどんどこ揺られておやつの時間に熱海到着。とりあえずおなかがすいたので駅ビルで海鮮丼を食べ、ぐるっと散歩しつつ宿に向かい、ついたらついたで夕方まで昼寝していた。 どんなに適当でも、「せっかくきたんだから」をやらなくても誰も文句言わないのが一人旅のありがたいところである。私はここへアクティビティを楽しみにきたのではなく、ただひたすら自分を甘やかしにきたのだ。 止まっているのはゲストハウスで、ちょっと広めのスペースを予約した。寝床だけでもいいけれど、ほら、今回甘やかしだから。かといってホテルのお部屋をとるほどの気分でもないのだ。一人だしね。 昼寝から目覚めたらお夕飯時、ところがおやつの時間に食事したのち寝てたもんだからおなかがすくわけがない。というわけで、近くのホテルの日帰り温泉にサックリ入ってくることにした。 お宿から一番近かったのはなかなか年季の入ったホテルで、貴重品ロッカーのバンドがうまくとまらなかったりして少々まごついたのだが、宿泊客はみんな食事中ということもあってお風呂は貸し切りだった。景色が見えるわけでも、めちゃくちゃひろいわけでもないけど、檜造りのかけ流し温泉。ちょっと温度が高かったので出たり入ったり、誰もいないので人目を気にすることなく好きに堪能できる。茹だってきたらへりに腰掛けて休憩し、飽きたらまた浸かりにいって、なかなか贅沢な時間であった。 タオルと最低限の着替えしか持ってこなかったので、帰りはすっぴんである。一度まっすぐ宿まで帰ろうかと思ったがここは熱海、温泉街ならべつにお風呂帰りにそのまま街へ繰り出そうが文句はあるまいと風呂敷包みを抱えてもちもち散歩し、ほどなく目をつけておいた焼き鳥屋に入った。 先行する客はひとりだけ。そう、今日は平日木曜日なのである。その先客も私のお通しが来る頃には飲み終わってしまい、先に出て行ってしまった。 またも貸し切りである。 ビールとキャベツと焼鳥を注文し、はじめはひとりでにこにこ飲み食いしていたのだが、しばらくして店員のおじちゃんが声をかけてきた。 「ずいぶん噛み締めて召し上がってますね」 リアクションがでかくてすみませー

世紀の大発見

大掃除が終わらない。 昨年の末にどこかの日記で「草群さんを見習って~」とかなんとか言って大掃除を始めたはずなのに、面白いほど終わっていない。というか過去の日記で取り上げた「左の四階」と呼ぶエリア以外はどこも片付かないまま2023年が終わったし、2024年が明けて二週間経った今も進捗はかんばしくない。どうしてこうなってしまうのか。 いや、どうしてもこうしても、大掃除が終わらないのは私が床に積んだものを跨ぐことに頓着がない人間だからに決まっている。片付いていなくとも生活に支障がないから片付かないのだ。 ここまで考えてふと思った。床にものがあっても生活に支障がないならば、どうして年の暮れになると大掃除がしたくなるのだろう。 年の初めを清々しく迎えたい気持ちは、ある。皆の大掃除ムードに気持ちが盛り上がってしまうことも、当然ながらある。けれどそれらが理由なら、大掃除にはもう少し捗って頂きたいところであるし、私にも大掃除が終わっていない焦りなどをもう少し真剣に感じてほしいものなのだが…… そんなことを思いながら一日を過ごし、今日もまた紙の山を跨いだ瞬間、はっと気づいた。 年の暮れになると大掃除がしたくなるのは、ふわふわスリッパをはいているからではないか? 私は寒くなると、数年前にニトリで買ったふわふわスリッパをはく。スリッパはふわふわと柔らかい素材で出来ており、なんども洗濯されているため少し伸びている。だからスリッパをはいた状態で何かを跨ごうと足を高く上げると、高確率でスリッパが脱げ落ちるのだ。 部屋の中にいくつも設けられた関所を越えるたびスリッパを落とし、「あー」と思いながら靴下で冷えた床を踏むのは切ないしつらい。なによりスリッパを拾い上げ、はきなおすのが本当に面倒くさい。 だからスリッパが手放せなくなるほど寒くなると、床の上に積まれた諸々が邪魔になり、大掃除がしたくなるのだ。なるほどなあ。 この世紀の大発見をもとに、大掃除の続きはスリッパが要らなくなった頃に再開してみようと思う。今夏の私にこうご期待。

いもはいもでも

 おいもの話。 イベントで「おいもをおいもとめて」という同人誌を頒布していると、手に取ってぱらぱらとめくり「おいもってこっちか~」という反応をする人がいる。そういうのはサツマイモ好きの人である。 私が作っているのはジャガイモの本なので、これ、人によっては「こっちかってなんだようちはジャガイモ屋だよ文句あるか」ってムッとするのかもしれないが、私はサツマイモのことを目に敵にしているわけではないので、「サツマイモっすか、お好きな品種なんですか」と話を広げてみる。 いや、サツマイモのこと全然知らないけど。 商標20〜30個くらいしか言えないかなあ。 品種名の個数じゃないのは高系14号の派生、ブランド違いが結構あるし、シルクスイートの品種名がHE-306だったりするからだけど 「沖夢紫」とか「ひめあずま」って答えられたら、むむむ、こやつ試しておるな!!って身構えるかもしれないけど たいていの人は、安納芋か紅はるかって答えるので大丈夫。 「ねっとり甘いのおいしいですよね~」って頷いて打ち返せる。 もじのイチでも茨城出身で干し芋を毎年1㎏買って食べるという人とお話しできた。 客「茨城はそのまま干したやつがあって」 ひじき「丸干しですね」 客「ご存知ですか」 ジャガイモをやっているとどうしても比較されがちなので多少情報が流れてくるものよ。ついせんだっても1月10日が干し芋の日に制定されたとか。 私が、サツマイモを目の敵にしていない例をあげておこう。 特に近年登録されるサツマイモの品種名のセンスが好きだ。 干し芋用の「ほしあかね」 焼酎用の「みちしずく」 寒冷地でも育つ「ゆきこまち」 8月から甘い「あまはづき」 かわいくないですか?和風美少女か。 農研機構の担当者、やりおる。 年末年始の福袋を買う習慣はなかったのだが、ここ2年ほど農家が直売所に出しているサツマイモ福袋を買うことにしている。 中まで紫色の「ふくむらさき」狙いだったが、甘さがなくてジャガイモみたいな「しろほろり」、2023年品種登録されたばかりの「栗かぐや(HL1)」が入っていたので個人的には当たりだ。たぶん品種に敏感な農家さんなんだよな。 サツマイモには大規模イベントもある。 さいたまスーパーアリーナ、けやき広場で毎年開かれるさつまいも博だ。 夏と冬に1回ずつ行ったが、どこも行列、売り切れ、座って食べる場所などないすご

おひろめ

一昨日は生まれたての同人誌即売イベント「もじのイチ」にて これまた生まれたての日記本「むらくもやま日記 ことはじめ」のおひろめであった。 出店してくれたのはひじきさんなので、私はあとからのこのこ割り込んでスペースに座らせてもらっておしゃべりに興じていただけなのだが(もはや加勢でもなんでもない)、とてもまったりして心地よいイベントだった。ひじきさんとこの最強の布陣「フィナンシェヤクザ」「9イ2〜アマン」につられてむらくもやま日記も旅立っていき、ことに私に関してはこの日記で私生活をだだ漏れにしているので、売れてくれて嬉しいようなマズいような、なんとも複雑な心持ちであった。 じゃあ書くなよって話なんだけどな! 別にやましいことはないのだから堂々としてりゃいいんだけどな! いい歳してあまりにも生のまま公開しすぎなのではないかという気がしてな! それにしてもできたてほやほやの本というのは可愛いものだ。 B6サイズで180ページだかあるので、モノの存在感としてもころっとしていてほどよい。迎えてくれた方々が、ニヤニヤしながらちょっとずつ読んでくれたら嬉しいなと思う。 せっかくなので私もお買い物に出て、おもに「交流はあるが直接会ったことのない方々」にお会いしつつ本を迎えることとなった。なんかこう、お噂はかねがねなサークルが集っていて、体感で94スペースとは思えない密度の濃さであった。 ひじきさんのスペースでAさんとHさんとおしゃべりできたのも楽しかったなあ。 小規模だからこその細やかな運営、本を購入したスペース数に応じてガチャガチャを回せたりとか心憎い仕掛けもあったのだが、そのガチャガチャは私の目の前で終了した。なんとなく嫌な予感はしていたのだ。おや、主催さんの顔色が……と思っていたら案の定で、状況としては大変おいしかったのでにっこり笑って参加賞のブラックサンダーをもらってきた。 上位賞を当てるよりもレアなことだと思うのよ。のちのち笑えるネタとして、ありがたく持ち帰らせてもらう。 会場が都産貿の浜松町館というのも良かった。でかくて新しいビルの中だから食事処にも休憩場所にも事欠かず、駅からは歩行デッキで直結、海のほうを見れば船のマストが聳え、内陸に目を向ければ東京タワーが輝いている。東京フルコースみたいな大変楽しい立地で、閉会後はひじきさん一座とブルーボトルコーヒーでしばしお茶し解散

毛糸とかぎ針

すっかり油断していたら、もう1月7日だ。今日はひじきさんが浜松町で『むらくもやま日記 ことはじめ』を売ってくださる日である。おそらく草群さんも販売会場へ駆けつけ、我らが交換日記本の初売りに加勢してくださっていることだろう。会の後に催されるという打ち上げを羨ましく思いつつ、少し離れた町の空からお二人のご活躍を祈っております。 さて、年始休みの後半は、もっぱら編みものをしていた。 というのも大掃除をした折に、アクリルの毛糸玉ひとつと、かぎ針が出てきたのだ。いつ買ったのかも覚えていないが、おそらくどちらも百円均一で入手したものだろう。 編みもののいいところは、編んだものを簡単にほどいてやり直せることだ。私は暇に飽かして大きすぎるアクリルたわしを編んではほどき、小さい靴下を片足分だけ編んではほどきしていた。 そんな無為ながらも楽しい手仕事を繰り返し、使うあてもない小さなニット帽を編んでいるさなか、はっとひらめいた。そういえば私って、ずっと前からティーコゼーがほしいと思ってなかったっけ? ティーコゼーというのは、ざっくり言えばお茶ポット用の帽子だ。ティーコゼーをポットに被せると、お茶を温かいまま保つことができる。 ティーコゼーの形は、だいたいニット帽と同じだ。けれど今編んでいる帽子は、家のポットに被せるには少し小さい。そこで手元の帽子をさくさくとほどき、家のポットの大きさを計って、再び勇んで編み始めた。無為な手仕事はもちろん楽しいが、目的がある作業もまた楽しい。 けれど、三十分ほど編んだところで困ったことになった。毛糸が足りないのだ。そういえば使うあてもないほど小さなニット帽を編んでいたのは、普通の帽子を編むだけの毛糸が手元にないからだったっけ……。 年末のひじきさんではないけれど、せっかく思い至ったのだから、私も久々に近所の手芸屋さんを覗いてみようと思う。年明けのセール、まだやっているかしら?

ノンストレス飼育

明けましておめでとうございます。 昨年中はむらくもやま結成、おいしい宴、共同での同人誌制作と大変お世話になりました。 それぞれを取り巻く環境は変わっていくと思うけれど、今年もどうぞ仲良くしていただけますよう、なにとぞよろしくお願いいたします。 12月29日~1月3日は毎年の恒例として実家でのんびりした。 12月19~22日もビックウェーブ研修のために帰省していたので、一週間ぶりである。 驚くべきことは、実家に居続けると腹が減るのが遅い、おやつまでに空腹を覚えないことすらあるということである。 あげ膳据え膳体を動かす家事をしない、おかずがたくさん出てくる、コタツに引きこもって動かない、車社会なので散歩もたかが知れている、睡眠時間を確保できる、ストレスになるものがないと人は低燃費になるらしい。 常々自分は燃費悪い人間だなと思って生きてきたが、ストレスの多い環境の偏った食生活でわーわー動き回っているからなのでは……? まあ、おなかが空かなくても本質が食いしん坊なので暇つぶしに口に食べ物をいれるし、選択権があるなら高カロリーメニューを選ぶし、量を減らすことを覚えないため、立派におなかやおしり回りをふくよかに重くした。 ストレスを与えられない飼育法で肉質の良くなった家畜ですよ! このまま年末年始休暇があと何週間か続けば私も400ml献血できるようになっちゃうかも(脂質が多いだめな血液だよ) この日記で目標に掲げていた手芸作品は無事に完成した。 脳内でイメージしたシンプルな作業手順で事が進み、理想に近いものが出来上がった。 出来上がったのは、おばけキャッチの公式バトルフィールドを再現したマットである。これでいつでもどこでも広島大会ルールで対戦ができる。 吉祥寺のボドゲカフェに大会強化期間の昨年11月、期間限定でテーブルを借りて作らせてもらったバトルフィールドはシールをはがしてもう解体してしまったのだが、大会参加者でたまに遊ぶときにやっぱりあった方がいいよねという話が出ていたので、収納でき、持ち歩きできるマットタイプを作った。 問題はと言えば、日常使いするにはカードを出してくれる人も遊び相手もいないということくらいか。実際使ってみないと耐久性や使い勝手などがわからないので試したい。 また大会が近くなって練習が盛んになったら活躍するであろう。 その他に設定してあったタスクは7~8割