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脳天に月、花の盛り

この冬の繁忙期を乗り切りました、 やったー! 私の部署は個人単位で案件を統括するので忙しさが受け持ち案件の規模に依存しており、 この1月〜3月は規模大きめの案件を連続で抱えてたので土日もまったく気が休まらないような日々が続いていたんですが、無事にやりきっていまは次の仕事の仕込みに入っています。 次は秋にでかいのがあって、それだけを目指してのんびりやってるほどうちの部署は人材が潤沢ではないので売上を最大化するために合間で細い施策をちょこちょこ自分で立てて、あとは部署全体で受けた仕事をみんなで割り振りして、みたいなかんじで決して暇になったわけではないけれど 「うわ! 納期!!」みたいなフェーズは抜けたので休みはしっかり休める。 わあい。 とはいえまた今後の仕込みで台湾行く予定が入ったり、直近の案件も決して安定軌道にのったわけではないのでぼうっともしてられないのだが、 やっと周囲を眺める余裕ができた。 あ、ひとつ自慢していいですか。 10年近く前から好きで愛読してきた小説シリーズの周年イベントを担当することになって、作家とも直接お会いする機会があったんですが、 めちゃくちゃ愛情と気合を込めた企画の意図をばっちり汲んでくださって、お褒めの言葉をちょうだいしましたわーい!! 愛読者としてこんなにうれしいことがあろうか!!! アニメや漫画のイベントと比べて小説作品のイベント、とくにグッズ企画ってすこし特殊で、もちろんカバーイラスト&装画のイラストレーターが関わっているからイラスト推しにはなるのだけど 作品のを通じて繰り返される重要なキーワード、フレーズ、台詞、モチーフによって共有される作品の核というか「ああ、それそれ!」って伝わる「言語による共通認識」は確かにあって、小説作品を扱う上で、自分も文章を書く身として、そこは絶対に落としたくなかった。 ので、イラストだけに依存しないで、台詞や作中の象徴的なモチーフや文字列にによる美しい表現もグッズデザインやコラボメニュー、イベントコンセプトにに必ず反映する、というのが私の仕事上の信念でして、今回は特に時間のないなかでも妥協せずにわがままを通す(そのぶん自分でできることはやる)ことができて、 それが著者ご本人にも伝わって、こんなに嬉しいことはないと思った。 いや、本当に、かねてから「この作品で仕事できたらもう辞めてもいいな」くらいに思っ...

この春の標語

ひじきさんが『むらくもやま日記』の第三弾発行に向けて、さっそく動き出してくださっている。なんて仕事が早いんだ。 表紙はいつも草群さんが素晴らしくかわゆくしてくださっており、本文とコメントの流し込みは、前回から引き続き、ひじきさんがご担当くださっている。前回のやまおりといえば、自分の書いたもののチェック以外は、ベン図のページと各種あとがきのドラフト書き込み場を用意したくらいで、あとはお二人におんぶにだっこだった。 というか草群さんとひじきさんの仕事が早すぎて、うかうかしていると担当者の決まっていない細かな作業のすべてを掻っ攫われてしまう。ありがたいことだが、頼りすぎるとダメになってしまいそうな危機感を覚えるタイミングもあったりして……今回は自分の書いた本文のチェックをもりもり終わらせて、細かいパーツの準備をできるだけ巻き取ってゆきたいところ。 気合いは十分だが、各々が大人であるがゆえに、そのキャパシティには個人差がある。己の力ではどうしようもできない忙しさが、思わぬところからやってくることもあるだろう。 お互いに、無理は禁物。しかしできるところから積極的にやってゆこうと、気持ちを新たにする春の初め―― ここ数日、ObsidianのDataviewというプラグインにいきなりハマっている。 Obsidianというのは、簡単にいえば、メモ帳アプリのちょっと機能が多いやつだ。この機能の多さを支える要素のひとつが、「プラグイン」である。プラグインというのは、ざっくりいえば機能拡張パックのこと。好みのプラグインをObsidianに追加インストールすることで、アプリをかなり自由にカスタマイズすることができる。 そんなプラグインのうちのひとつが、「Dataview」。このプラグインをインストールすると、取ったメモをいろんな切り口で抽出したり、並び替えたりできるようになる。 季節の変わり目にタスク管理の方法をちょっと精査しようかな、なんて思い立ったのが、ことの始まり。気づけばこのプラグインで様々な「ちょっと便利そうな仕組み」を組み立てることに、かなりの時間を使ってしまっている。 この楽しい楽しいデジタルの積み木に費やした時間を、もしタスク消化にあてていたならば、どれほど大きな進捗を生み出すことができただろうか。概算をし出したところで考えるのをやめた。 こんなに面白いおもちゃが手元にある...

軒先の仁義失礼さんにござんす

 風が強く吹いて三月を連れてきた。 いつもどこかに出歩いて予約の取りにくいイメージのある(といわれる)ひじきだが、ここ数か月、実は土日に人と会う予定は少なめである。 予定が入る傾向として、平日の夜の率が多くなっているのは、私に声をかけてくれる人々が多忙であり土日の予定はすでに埋まっていて、合わせるとなると平日に設定しがちだからだろう。 なので、直前でもお声がけくだされば結構動けます。誘ってください。 予定の入らなかった土日に何をしているかというと、年明けからは阿佐ヶ谷の映画館に何度か行った。 ラピュタ阿佐ヶ谷という劇場をご存知だろうか。 駅から5分とかからない、大きなスポーツクラブの裏手に、不思議な外観の建物がひっそりとたたずんでいる。 私は今年の1月までラピュタの存在を知らず、初めて足を踏み入れた。 きっかけは12月に吉祥寺のパルコの地下にある映画館で、ガザに関する映画を2本見たことに始まる。 文学フリマ東京であいさつ回りをした際、Oさんにガザのドキュメンタリー映画を紹介された。 人におすすめされたならいままでの自分の候補になくても見に行くのが私の性分である。きっかけさえあれば好みかどうかを事前判断せずなんでも吸い込もうとする。 近所の映画館であるアップリンクでやるというから、先に述べたように暇な土日にのこのこ出かけて行って、ガザのドキュメンタリーと書かれていた回のチケットをとって見た。 女性ジャーナリストの話なんですと、Oさんは言っていたはずだ。 ところが、始まった映画は、ガザのドキュメンタリーには違いないのだが、男性のミュージシャンの話だった。 女性ジャーナリストは1ミリも出てこなかった。 ??? 首を傾げながら見終わって、確認したら、 同じ映画館で同じ日にガザのドキュメンタリー映画2種類やってんのかよ!! よく確かめなかった私が悪いです、はい。 後日改めて女性ジャーナリストの方のも見た。でも、その映画についての感想をここで述べる気はない。 アップリンクは数年ぶりに行ったのだが、ここは大型シネコンとは違い、ちょっとこだわりのミニシアター系の作品が多く上映されている。 で、上演を待つスペースにフライヤー置き場があるんですね。アップリンクで上映しないこれまたミニシアター系の映画のやつも置いてある。 そこをなんとなく眺めていたら、目に入ったのは 「血湧き肉躍...

脱皮するかとおもった

十中八九乾燥のせいだし、そこにこの時期花粉も加わるので原因は明白だけれど 頬のとくに顎骨まわりの肌がぐるっと毛羽立ってしまい、いよいよ別の生き物になったかと慄いた。 はじめは「どうもカサカサしてるな」ぐらいだったので手持ちで保湿に励んでいたのだが、 例によって仕事終わりにざぶーんしに行ったら温泉の効能なのか毛羽立ったカサカサがあれよあれよと剥がれていく。以前、洗顔したら顔からきれいな鱗が剥がれてびっくりっていう掌編を書いたことがあったが、まさにそんなかんじ。剥がれ落ちた鱗はきれいだったけど洗い上がった顔は代わり映えしないってとこも同様。でもまあザラッと感はなくなったので良し。バイオリズム的にも、ターンオーバーのタイミングだったようなのでこんなもんだろう。 というわけで、今のところまだ人間をやっている。 食べられるときに食べ、寝られるときに極力寝ているので体調は悪くないが、絶妙なペースで締め切りが波状攻撃をかましてくるので不摂生になりがちだ。そりゃ肌も荒れますわな。 いま、コラボカフェのメニューにグッズ、会場装飾のアイデア出しから制作進行までの管理をほぼひとりでやっていて、これがまた諸事情でスケジュールが詰まってしまったもんで勤務中はなんだかずっと走っているし、他の案件も進行中なのでどれがどの話だかだんだんわからなくなってくる。個人的に一時期どっぷりはまって今も大好きな作品なのでかえってやりこんでしまって、いいものはできてきてるんだけど間に合わなきゃどうしようもないのでそろそろ潮時だ。 いや、もうどうにかなるところまでは来ている。 あとはホレ、ほとんどプライドの問題よ。 ものづくりって種類にもよるけれど、時間をかければいいってものでもない。こちとら職人技よりも一発芸に近いことをやってるので、ビュンと春一番を吹かせてしまえばあとは次々花開いていくものなのよ。 そんな南風が吹き荒れた三連休、最終日はよっこらしょと起き上がって観劇してきました。 『NUKIDO-外から見るか 芯から見るか-』 時代劇の斬られ役(外)と主役(芯)を巡るお芝居。 ずっと斬られ役をやってきた大部屋役者の面々が、ぽっと出で新春特別ドラマの主役に起用されたイケメン俳優のあまりの出来の悪さに絶望したり憤ったり。誰だこんな配役にしたのは、できねえならやめちまえと言うものの、芝居は華のある主役がいてこそ、観...

ホームの美術館

 年が明け、一月末をもって私の主催していた文芸同人誌のシェア型本屋・招文堂が閉店と相成った。きちんとしたご挨拶はしかるべき場所にて公開する予定なので詳細は割愛するが、やりたいことをやりたい放題やらせてもらったため悔いはない。 店ではひじきさん、草群さんもともたびたびお喋りし、楽しい時間を過ごさせてもらった。大切な思い出をありがとうございました。 そんな中、閉店の二日前に、ずっと気になっていた作品展へ行ってきた。 武蔵野市立吉祥寺美術館の、 『所蔵作品展 版画の魅力 技法の共演』 だ。 吉祥寺美術館は、吉祥寺の街中も街中、商業ビルの七階に存在する。今回の作品展の看板も街中の、よく歩く大きめの通りのど真ん中に出ているものだから、生活の中でその看板を目にするたびに「やってるなあ」と横目で見ていた。「行きたいなあ」とも思っていた。 この場で語ったことがあるかどうか覚えていないのだけれど、私は吉祥寺美術館に常設展示されている、浜口陽三という作家さんのお作が大好きだ。そして氏は、銅版画をたくさん制作している方なのである。所蔵作品展の作家リストには当然のように「浜口陽三」の名があり、吉祥寺美術館のWEBサイトでは私が氏に心惹かれる切っ掛けとなった、『19と1つのさくらんぼ』という作品の展示もほのめかされていた。 『19と1つのさくらんぼ』は氏の作のなかではわりと大判で、常に展示されているわけではない。表に出ているなら、ぜひ見たい! そうは思いつつ、きっと閉店にかかるアレコレの忙しさにかまけて行かずじまいになるのだろうと思っていた。 だが、ありがたいことに関係者各位のスムーズなレスポンスのおかげで事務処理やお手続きがサクサクと進み、先述した閉店二日前の夕刻、ぽかりと時間が空いたのだ。 件の美術館はやや小ぶりで、二時間もあればすべての展示作品をとっくりと眺めることができる。今なら行ける。 そんなわけで、別件での外出の帰り道、冬の日がすっかり傾いた五時過ぎに滑り込んできた。 今回の作品展のタイトルには「技法の共演」とある。その名の通り、この作品展は、いくつかある版画の技法のそれぞれを解説する映像からスタートした。おや、シルクスクリーンについての説明もある。草群さんお手製のトートバッグはこういった手順で刷られたのかと感慨深く映像を見通した。 なんとなくだが知識を入れ、いざ作品展へ...

手段は選ばない

 新しい年が始まった。 年末年始は「むらくもやま日記 はんとしぶん」の編集作業に共に勤しみ、最初で最後のむらくもやま全員が出店したイベント「もじのイチ」が幕を引き、打ち上げではごちそうに舌鼓を打った。 日記に少し間が空いたのは、忙しかったからなのかと言えば、献血に行ったり、動物園に行ったり、任侠映画を観たりをしているのでいつも通りと言って差し支えなく、日記を書くような時間に別のことをしていたということになる。 何をしていたか。主に動画を作っていた。1月だけで12本の動画を作った。そのうち半分はX(Twitter)に投稿するために短く切り抜いたものなので、実質は6本ということになろう。 内容はおばけキャッチ大会である。 12月21日に吉祥寺のボードゲームカフェで行われたおばけキャッチ大会の決勝トーナメント6戦の動画を編集し、YouTubeに上げた。 YouTubeチャンネル「 東京おばけキャッチ部 」は昨年夏に開設したものであり、これまでにも対戦風景や段位認定動画を投稿している。 動画の製作は、手探りの独学であり、あまり凝ったことはしない(できない) 私は動画が作りたくてYouTubeを始めたわけではなく、収益化ももちろん目指していない。 おばけキャッチに必要だと思ったから手を出した。 2年くらい前に、すでにYouTubeチャンネルをやっていたやまおり亭さんに「動画が必要だと思ってるんですけど、どうやって作ればいいですか」とご飯を食べながら聞いた記憶もある。 おばけキャッチは第三者に見てもらえるような動画を残すこと・見たいときにすぐ見られるようにしておくことが効果的な気がしていて、Twitterではどんどん流れて行ってしまうし、かねがね動画置き場がほしいという結論に至り、つまりはゲームマーケットに出展したり、道場破りをしたり、noteを書いて同人誌を作ったりするのと同じ、おばけキャッチのための活動の一環として動画を編集することにした。 おばけキャッチが目的で、そのための手段を増やす。そう思えば未知のことも苦ではない。いままでもそうやってきたではないか。 誰か代わりにやってくれるなら喜んでお任せするがあいにくそんな人はいないので、背に腹は代えられず慣れぬCanvaを触っているのである。 初めての動画(段位認定説明動画)は大好きなPowerPointで作ったのだが...

お布団巻いて

年が明けてすでに十日目でございます。 年末年始は暦通りの九連休。 その間、ダメ人間のお手本のような日々を過ごした。 仕事初めは徐々にギアを上げていこうと思ったら取引先から立て続けに回答がきて急に物事が動き出してしまい、チームみんなで「わわわ」と言いながら五日間駆け抜けて週末を迎えている。 暮れに、なにかひとつ身につけるものを手に入れようと心に決めていた。 ぼさぼさ伸びてしまった髪を切りに行く、寒いので首に巻くものがほしい、ならばストールか。 いつもの美容室へ行く前に駅ビルの店をダーッと見て回ったが流行りなのか大ボリュームパステルカラーふかふか毛布みたいなストールが目立つ。あるいはシンプルあたたかなカシミアか。 そうじゃないんだよな〜。 で、最終的に見つけたのが薄手で大判のダウンストール。デッドストックのダウンと生地を活用してるらしく色柄はまちまち。軽いしあったかいしこれだと思ったが今度はどの色柄にするかが決まらない。 予約の時間は刻々と迫ってくる。ので一旦離脱して髪を切ってからまた戻ってきた。結局、細い織り柄の入った明るいブルーのものに決め、「このまま巻いていきます」と宣言しつつ購入。 あったか〜い。 半分に折ったら膝かけにもなりそうな、幅広のストール。ぎゅっと首に巻けば北風の入る隙などない。さながらお布団ぐるぐる巻き装備である。 年の締めくくりにいい買い物をした。 あったか〜い。 休暇中のまともなお出かけはこれくらい。あとはだいたい飲んだくれていて、他にしたことと言えば実家に顔出しに行ったことと、むらくもやま日記本の入稿作業をしたことくらい。 そう、ひじきさんとやまおり亭さんが整えてくれたので、まとめ本の第二弾がでます。 今日我が家にモノが届いたんだけど、かわいい本ができましたよ〜。 他にもいろんな荷物の受け取りがあって、外では風が荒れ狂っているので一日ずっと在宅していた。いまはカレーを煮ているところだ。 うっかりコンソメを切らしていたので代わりに鶏ガラスープの素、古いローリエが残ってたので具材を煮るときにばさっと入れた。 このローリエ、祖母がまだ健在だった頃に庭で収穫されたものである。たくさんもらったのでまだある。 なんだか年越しの実感が薄かったのだけど、時間は刻々と過ぎていくね。 本年もどうぞよろしくおねがいします。