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揃いのTシャツで

 毎年この波を繰り返している気がするが 8月は時間はあってもやる気がない期( 2025年11月4日「そういうタイミング」参照 )で イベント合わせの新刊を作りたい気持ちはあるが 待てど暮らせどいっこうにキーボードは叩かれず、 同人誌なんかもう作れないんじゃないかと諦めていたが、 シルバーウィークには嵐荒れ狂うエリアに位置する実家に籠り(物理的に籠るしかないわけで) テッレテレー(お二人もご存知のゆるくつながるインターネット作業会)に真面目に取り組んだ成果か、 原稿らしきものが生み出され、本日入稿した。 来年の私へ、8月に作業日を設定したところで、どうせやらないんだから無駄だ、外であそぼあそぼ! 26日は「フォアシュピール」というイベントの当日スタッフをしてきた。 フォアシュピの話ってまだしてなかったよね? フォアシュピールは、 ボードゲームの大規模試遊イベントだ。 つまり、またボードゲームの話をするんだな、お前は! ひじきがここ数年片足をつっこんでいる界隈であり、 もちろんそこの業界人に比べたら何もわからない素人だけど、 おふたりが普段触れない世界の出来事を「こんなことあったよ!」って伝えたいって気持ちで日記を書くとこのチョイスになるので、ひじきの担当回はもうそういうものだと思っていただいてね。 ボードゲームについては、なんとなく「人生ゲームみたいなやつとかトランプみたいなやつとか言葉遊びみたいなやつね」とふんわり認識があると思うので、 まず試遊について。 試着と同じで試すという字が入っている通り、 自分に合うか確認するために試しに遊ぶことを指す。 デザフェスなら見た目のビジュアルで「好き!」ってなって、いきなり購入することもあるだろうし、並べられている作品を見てるだけで楽しいと思うのだけど、 同人誌だと作家買いは置いておいて、パラパラとでも中身の試し読みがしたいって思うでしょう。 イベント前にネットで一部分が公開されたり、当日の見本誌コーナーが盛況なのは、自分好みの文体か(コミックなら絵柄か)ストーリーか装丁かなんかを、買い手がお金を払って手に入れる前に知りたいからですよね。 ボードゲームの即売会でも、試遊スペースを取って、短い時間で遊んでもらって、買う買わないを判断してもらうサークルは結構ある。 ただ、人気のサークルほど試遊卓がずっと埋まっていたり、買う...

欲望との対話

平日どまんなかに休みをとっておでかけしようと目論んでいたところ、急ぎ判断の必要な事案がばばばと舞い込んで気合をくじかれてしまった。 うーん。 出かけてしまったあとであれば諦めもついたのだが、昼過ぎからでいいかーとダラダラしていたのがまずかった。見ちゃったらもう無視できない。見なきゃよかった。いや、見てよかったのか。でもわたしの平穏な休日は失われた…。 と思いきや。 このままで終われない。有給消失前の消化が目的とはいえ、こんな気分で終わるのは癪である。洗濯物を片付けてシンクを磨いて時刻は15時すぎ(遅)。やりたいことも、欲しいものもたくさんあったはず。なのにメモしておかないから帰ってから思い出して「またこんど」になる。 じゃあもうとりあえず外に出て、なんだっけと思い出しながら歩くしかない。 あれこれ買わなきゃと思っていたはずだが放っておくといつのまにか忘れている。 ここで「チェックリストを作ろう」とならないところが私である。チェックリストを作ったところで、確認を忘れるのが私である。そのあたりの欠陥具合は自覚している。じゃあ今日みたいな日を活かさない手はない。 トンボが飛びはじめたのを確認しつつひとまずまちなかに出て、本屋の棚をくまなく見て回る。あ、なんか新しい本を受け入れる体制じゃないみたい。パトロール終了、次。 残暑は厳しいが雲は秋のかたち。ガリガリくんの梨をかじっていたら猛烈な早さで溶けだして、冷えた息を吐き出しながら新しくできたブックカフェの位置を確認する。へえ、ここかあ。しかし今日は見送り、次。 ちょうど味噌を切らしたばかりで、いつもの味噌屋もまださすがに開いてるだろうと足を向ける。が、店先にかかった「CLOSE」の札。しばし呆然と立ち尽くしているとお姉さんが出てきて、「どうぞ」と声をかけてくれた。 「あの、おみせ、じゃないおみそ買えますか。あ、このCLOSEってもしかしてランチのことですか?」 「そうです〜どうぞ〜」 人と話すモードじゃなかったのでめちゃくちゃ噛みながら営業確認をして、店主のおじいちゃんに味噌を詰めてもらう。 いつもの加賀粒みそと、「いつまでこの暑さ続くんだ夏ブレンド」みたいな名前のみそ。「これ、どんなみそですか」と聞いたら「甘いみそだよ」とのことだったので追加でもらうことにした。ネーミングのヤケクソっぷりと、いつもの粒みそは辛口なのでちょう...

やる気の冷凍保存

夫の実家から、乾燥ミントをわさっと頂いた。 あちらの庭で育てている、というか、生えてきたので活用しているミントを摘み、乾かし、ミントティー約二杯分ずつに小分けしたものだそうだ。 小鍋に水を満たし、一包のミントを入れて煮立たせると、驚くほどちゃんとした「お茶」が出来上がる。温かいままでも美味しいけれど、冷やすとなお美味しい。冷たさとメントールの相乗効果。 最近はコレをほぼ毎日、煮出して飲んでいる。かなりたくさん頂いたのに、八月が終わるのを待たず使い切ってしまいそうだ。どうしよう。もうコレなしの夏は考えられそうにないというのに。 こうなったら、我が家でも育てるしかない。ミントを。 庭仕事にことさら明るいほうではないけれど、植物を育てた経験がないわけではない。数年前から可愛い欅の盆栽と暮らしているし、小さな前庭付きの賃貸に住んでいた頃は、プランターで大葉を育てた夏もあった。 ミントというものはとても丈夫で、どんな環境でもおおよそ問題なく生き伸びられるのだと聞いている。うちのささやかなベランダでもしっかり育ってくれるはずだ。 しかも調べたところ、ミントは冬に枯れたのち地中で越冬し、翌年の春にはまた新芽を出すのだそう。なんと経済的なハーブなのだろう。 と、盛り上がったところで、そんなミントの唯一と言ってもよい弱点に行き当たった。 「真夏の植え付けはNG」 なんということだ。 自分で声高に言うものでもないが、私はかなりの飽き性である。ミントティーのためにミントを育てたいというこの心を、夏が終わるまで持続させることができるだろうか。 しかも今、どうせ新しく土を買うなら大葉も再開したいという欲が出ている。 大葉は一年草なので、植え付けシーズンである春にしっかり用意をせねばならない。であればミントもそのタイミングで一緒に植えてしまったほうが効率的であろう。となると、いずれも植え付けは来年の四月、か……覚えていられるかな……。 とりあえずカレンダーに予定は入れたが、文字情報だけで現在の「ミントティーを気兼ねなく、ひと夏じゅう、たっぷり飲みたい」という気持ちを保ち続けるのは難しいかもしれない。 そこで考えた。美味しい美味しいミントティーの素、もとい乾燥ミントを一包だけ冷凍しておくのはどうだろう? それを来年の春頃に飲み、ミント育成へのやる気を養う。やる気の冷凍保存だ。 我が家の...

ヤギも腹を壊すレベル

 ここのところ土日に宿泊を要する遠出が続いた。 群馬に行って静岡に行って富山に行って福岡に行って山梨に行って、気が付いたら梅雨が明け七月が終わろうとしている。 どの旅も濃い中身でとても楽しく、この場を私的乱用して旅行記を書くとしたら、全何回の連載になるんだという長さだけはいっちょ前の大作になる予感しかしないが、それはTwitterとnoteでやりなさい、ね?(引きずられながら帰っていく) 今、ホットな話題としては 文通をしている いや、正確にはLINEのチャットなのだが 文通と呼んで差し支えないと私は思っている。 なぜなら チャットというのは、 一言二言を交互に送り合うキャッチボールや、決め事や事務的な連絡に用いられると思うのだが、 このチャットが異常なのは 1回に送る文字数が 3,600字くらいなことかな! 360字じゃないよ、1回に3,600字 便せんも原稿用紙もびっくり! それを6月下旬から最初は毎日、今は数日おきにお互いが同じくらい送り合っている。 そうか、もう1か月経つのか。 吹き出しを何個かに分けているのだが、それでも下に「全文を表示する」っている表示が出る、つまり一つの吹き出しの見える範囲に収まっていない文字量が送られてくる。 この表示、LINEでいままで見たことなかったぞ。押すと別画面でダーって表示されてるの。 いやあ、今日まででトータル何文字になったんだろ。 同人誌の原稿に換算してもまあまあな厚さではないか。 隙間時間に返信を書くのだが、スマホじゃなくてPCのキーボードを叩きたくてしょうがないレベルだ。 書簡筋力が一気に鍛えられている感じがある。マッチョになっちゃう。 日記筋力よりも、相手を意識して、会話するように書くのが新鮮だ。 一方的にこんな長文を送り付けていたら、それはもうハラスメントって言うか恐怖でしかないと思うのだが、 幸いなことに同じくらいの熱量と文量で返ってくるので、油断すると長くはなっても唐突に終わったり短くなる気配がまだない。 そんな筆まめバトル(バトル?)の相手となっているのは、 石川県在住のAさんだ。 吉祥寺のボードゲームカフェ・きゃらべのおばけキャッチ大会で知り合った。 Aさん、石川在住にもかかわらず月に1~2回は東京に、そしてきゃらべに来てゲームをしている、下手したら私より常連なのでは? 富豪?富豪なの? というか...

レツゴーあの世

梅雨明けだ! 今年の梅雨は晴れ間もなくしっかり雨続き、あまりにおひさまが出てこないのでいよいよ鬱になるかと危惧したがギリギリ乗り切った。 肌寒かったなあ、まさに梅雨寒。 雨上がりを待てずすべてを投げ出したくて何の予定もないのに午後半休を放り込んだ、その日がまさに梅雨明けで、これがメリハリの見本だ! とばかりカーッと晴れた。 弊社は皇居のお堀端、いまはお掘の蓮の盛りで、水面を覆う葉っぱを駆けてあの世に渡れそうである。 帰り道とは逆だったんだが、ちょっと調べたらあの世への道を間近で見られそうだったのでお茶がてら散歩に出ることにした。 九段会館の地下、穴場ですよ……ランチタイムは上のオフィスの人たちでいっぱいになるらしいんだが、カフェタイムは広々した綺麗な空間で悠々とお茶できて、しかもなんか落ち着いた人しかいない。静かだ。最高。本読むのにぴったり。なのに本持ってない。えーん。 なのでカフェオレだけ飲んで景色を楽しんできた。見渡す限りの真緑。目にやさしい。 その後、「この道はどこに出るのだ」と東京のどまんなかで探検気分。江戸城の石垣、皇居のまわりをぐるっと回って竹橋まで、そこから地下鉄乗って帰ろうかと思ったんだがどうも気が済まず、結局丸の内まで出て丸善に寄り、でかい本屋を存分に楽しんでから電車に乗った。 オフィス街、ビルとビルの間にうまく抜け道が作ってあって、ちゃんとひと息つけるよう植栽とベンチがあって、どこなんだここは(千代田区だよ)と思いながら適当に曲がるのが楽しかった。 が、あまりに暑くて東京駅までは歩ききれず、ヨロヨロと地下に潜ったのであった。 最寄りのユザワヤでクリムトの接吻みたいな毛糸を見つけて衝動買いしたり、ちょっとだけ仕事の買い出しして、それでもまだ空は明るい。 夏だな、夏がきたよ。 いまの仕事に対する態度をこれまでと変えて、割り切るところは割り切っていこうと決めたら気持ちに余裕ができて(単にいまちょっと手が空いてるのもあるけど) 本を読んだり編み物に挑戦したり、にわかに日常が豊かになってきた。 そう、編み物はじめたんです。かぎ針編み。まだ平たいものしか編めないけど、それでも楽しい。読む本入れるケースとか作りたい。 棒針編みは、ひっかけるとこないのにどうやって編んでるんですか……の気持ちになるので当面はかぎ針でいきます。 世の中にはいろんな毛糸があって楽しい...

混然一体、有耶無耶に

 雨の日が増えてきましたね。梅雨らしい梅雨は数年振りであるような気がする。 見知った四季の一片を久々に目の当たりにしたと気づき、ほっとしたような、地球環境の変化が恐ろしいような。このまま、ほどよい気温の夏を迎えられるとよいのだが。 さて、雨だからというわけではないが、最近、ジムのトレッドミルでハムスターになっている。 トレッドミル(いわゆるウォーキングマシンだけれど、私が通っているスポーツジムではこういう洒落た表記になっている)って、散歩の下位互換だとずっと思っていた。 何故なら私にとっての散歩とは、その楽しさの多くを「景色の変化」が占めているからだ。 歩くという行為だけ捉えれば、散歩もトレッドミルもやっていることは同じだろうと思われるかもしれない、だが日々の天候に合わせて気楽な衣服を選び、頬で風の具合を感じ、道端に生える草木や店の軒先の、こまごまとした移ろいを眺めながら、気ままに移動することこそ、散歩の醍醐味というものでしょう。 それを貴方。ジムの白い壁と、視界の隅にちらちらと入ってくる赤字の「火災時の注意」に関する文言をじっと睨みつけながら、ただただ足を動かすだなんて。そんな歩行、ちっとも楽しそうではない。 歩くことそのものも、決して嫌いではない。ないけれど、まあ同じだけの時間があるならば私は外を歩きますので、あえて室内でハムスターにならなくてもいいかな……と、そう思っていた。 そんなことを考えていた私が、どうして宗旨替えをしたか。それはポッドキャストを聞くようになったからだ。 もともと、今年のウィッシュリストに「お気に入りのポッドキャストを見つける」という項目を立てていた。自分で探したり、人からおすすめしてもらったりして、めでたくいくつかの「お気に入り」を継続視聴している。 新しく生活に入り込んできた、この楽しいポッドキャスト習慣だが、散歩との相性はあまりよろしくない。景色を見ていると耳が疎かになるし、耳に集中すると交通事故が心配だ。だからといって、部屋でじっと他人のお喋りに耳を傾けていると、どうしても眠くなったり、ちょっとした雑事の処理に着手したりしてしまって、どうも集中できない。 そこで、景色がまったく変化しない室内で、安全に延々と歩くことができる、トレッドミルに白羽の矢が立ったわけである。 次に聞きたいものを一、二本ほどスマホにダウンロ...

虚無とダンス

5月はゴールデンウイークがあったため、本来2週目には落ち着く仕事が3週目までなだれ込み、最終週には事務局人員が大幅に削減されたでっけぇ会議の準備で、平日夜のゆとりがあまりなかった。 まあ、土日は山梨にジャガイモの世話をしに行ったり(中央線の信号トラブルで全然帰れなくなったり)、幕張メッセのゲームマーケットで魔王Tシャツを着たり(200人近くに段位認定を体験してもらったり)と出歩いてるし 平日も隙間を狙っては、前から気になっていた山谷酒場(むらくもやまも好きだと思うから行きましょう)を訪れたり、すごい肉屋のすごい肉を食べたり(肉屋じゃないときからの知り合いだから来れているコネ)してるから遊んでんじゃねぇかと思うけれど、 いつだって定時で退勤したいマン(なんなら早退大好きマン)なので、 12時間以上職場に滞在している、夕飯がおろそかになる日が何日も続くと「私ってなんてかわいそうなんだ」としおしおになっていく。 ストレス解消のヤクザ映画を見る時間もないじゃないか! 帰りの電車内でX(旧Twitter)をおっかけるのも億劫なときに 無の心でやっていたのが スマホのアプリだ これまでソシャゲに見向きもしなかったひじきが とうとう何かに手を出したのか 心の癒しを求めるあまり課金とかしちゃうのか ……いえ、そんな美形キャラがわんさか出てくるキラキラした感じの画面ではなくてですね 入れたのは バックギャモンのアプリだ バックギャモンは昔からあるすごろくゲームである トルコの街角でおっちゃんがのどかに遊んでいるイメージ 有名ではあるが、私はこないだボードゲームカフェで初めてルールを聞いたばかり サイコロと盤面を使う2人用のゲームで 相手の邪魔をしながら自分のコマ15個をすべてゴールに送り込んだら勝ちという 運要素も大きそうなシンプルなゲームだが 突き詰めれば戦略的で奥深く たぶんコマの移動のセオリーとかいろいろあって 勝ち点の倍率を上げるくそでかサイコロもあって 世界大会も開かれている まあ、私は何も考えたくなくて無心にサイコロを振ってその分コマを動かすというのをポチポチやりたいだけでやっている 初心者用のアプリで、どこに置けるかのガイドもつくし、2回に1回は勝てる強さになっているため、デイリーミッションを1ゲーム勝つ頃に最寄りの駅に帰ってきている。スタンプをもらうラジオ体操のような...