相応のメンテナンス
このところ、溜め込んでいたあれこれを少しずつ片付けている。
引っ越しが多かったのでマイナンバーカードの追記欄がいっぱいになっており、ついでにこの春で電子証明書の有効期限が切れ、就職したのに国保の脱退を忘れてて、歯医者にはもうずいぶん行ってなかった。そういうこまごまとした手続きに気を回す余裕がなかったんだと思う。先々を見据えてやっておいたほうがいいことよりも、現状の自分の機嫌をとるので精一杯だったんだろうな、と振り返ってみるとわかる。生活への不安というのはじりじりと心身を削っていくもので、自身の手入れが本当に疎かになる。
この1週間で、このへんのことが一気に片付いた。始業が遅いのでちょっと早めに家を出れば行政手続きは済ませられるし、歯も放置してたらついに奥歯に穴があいたのでやっと重い腰を上げた。ネットで調べてかかった近場の歯医者の対応が早くて明確で親切だったので、もっと早く行っておけばよかった。穴のあいたほうより、その隣の歯がだいぶ深くやられていたらしくごりごり削ってもらった。これ、神経をとるかどうかの瀬戸際らしい。この歳(30代なかば)まですべての歯で神経が残っている点を褒められて、言われて私も惜しくなった。今とってしまってもいいけれどどうしますと問われて、仮詰めの状態で当面様子を見ましょうということになった。「硬いおせんべいなどは気をつけて」と言われたが、おせんべいを食べる機会はそうないのでたぶん大丈夫。赤ん坊の頃からよだれがダバダバ出る体質なので、これまで虫歯になりにくかったのはそのおかげかもしれないな。今後は歯も大事にして、できるかぎり長いあいだ食いしん坊でいたい。
生命を脅かすほどではないけれど、わずかずつ降り積もっていった不安が拭われて、身が軽くなった気がする。今日は歯医者のあと街に出て豚の味噌漬け定食を食べ、ペンの替芯とかノートのインデックスとかTシャツとかちょっと気になってたマンガとか、通販するほどでもなくお店に行かないとなかなか買わない類の買い物をして、我ながら地味なラインナップだけどずいぶん満足した。高温のなか歩き回ったものだからくたびれてしまって帰宅してからぐうと昼寝をして、日が暮れてから脱毛サロンに向かった。
無職になったとき、気持ちは焦るが時間がぽっかり空いてしまって、ノリで体験しに行ってそのまま契約したのだ。一度契約したら追加料金なしで通い放題のプランがこのたび終了します、と言われて「じゃあ」となった私もたいがいチョロいなと思うし担当のお姉さんの話の持って行きかたもとても上手だったけど、これはいい買い物だったと思う。本当に気になっていた部分をピンポイントでお願いしているのだが、これだけでもずいぶん楽。大して手入れしないのに人の目はそれなりに気になる見栄っ張りなもんだから、己の見てくれはさまざまなモチベーションに影響する。これは何よりも自分のための投資だなと思う。
ひじきさんが言ってたように元気な白髪がピョンピョン飛び出すようになったし、やまおり亭さんが言うようになにか続けるためには気力の充填期間が欠かせない。年齢とともに変化していく身体とどう付き合っていくか、それなりに時間を割いて調整していかんとならんな、と思えるようになった今は、忙しいなりに落ち着いているんだろう。なんせ学生時代以来の週休二日だ。ここらでまともにペースを刻めということだな。
あれこれ並べ立てたが、誰がなんと言おうと自分が一番かわいい。それだけは断言できる幸せものである。
休日に「生活」のあれこれと「ご機嫌」のあれこれをこなすバランス、その時のメンタルを反映しますよね。うまく付き合っていきたい。私も唾液ダバダバ体質!
返信削除私もしばらく歯医者にいってないな…と気づき、どきっとしました。私も唾液ダバダバ体質! ダバダバの人が歯医者さんに行くと(唾液を除去してくれる技師さんが)ちょっぴり難儀しますよね。
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