アラート発動

 吉祥寺の催事を見に来ていたAさんと夕飯にスープカレーを食べた。

以前書いた通り、私にとってスープカレーはしっくり飯なので、吉祥寺のスープカレーは6回目だ。でも組み合わせは無限大なので毎回新しいカスタマイズを試し、その月の限定を躊躇なく頼めるのでありがたい。


Aさんとは

5月19日は文学フリマ東京で隣接配置をし、

5月24日は歌舞伎町で芋を食べ、

5月26日は茨城にバラを見に行った。


やだ、最近毎週のように会ってるじゃないの、付き合ってるのかしら!?


「じゃがアンソロ(じゃがいも文芸アンソロジーの意)はどうですか」

「次のイベント、どうしましょうか」

「このイベントはこういう出展方法ができるみたいです」

「文披は、ふみひらくんですか?みんなまだ考えてない~とか直前に言いながらしっかり書くんですよね。勉強してないって言ってたじゃん!一緒にゴールしようねって言ったじゃん!」

「こういう本を作りたいっていう構想があって」「おお!めっちゃいい!」


みたいに、創作の話題をまったりと話せるのが楽しい。


Aさんとむらくもやまは、2023年2月のひじき主催ジャガイモイベント「吉祥寺イモタスカップ」にスタッフや客として参加した間柄である。

一次文芸創作をたしなむ食いしん坊という共通点があるので、そのうちむらくもやまラジオのゲスト回にいらっしゃることもあるだろう。

むらくもやまラジオと今書いたのは、先日の文学フリマの打ち上げみたいに3人の他に誰かが混ざるのがラジオみたいですねと草群さんが言ったので。


という書き出しから、急にラーメンの話をします(何も考えずにだらだらと書き始めていた)


水道橋に「海老丸らーめん」というフレンチラーメンの店がある。


フレンチカレーならこのむらくもやま交換日記結成の日に食べたが、今回はラーメン。


フレンチラーメンは、丼に麺が入ったラーメンといえばラーメンなのだが、店主がフレンチのシェフ出身でフランス料理の技法や材料が使われるし、前菜やおつまみやワインなどのアルコールも出てきちゃうので、ラーメンの概念を覆されるおしゃれなお店である。

もちろんその分、お値段もラーメンのつもりでいくとびっくりするけど、フレンチビストロだと思ってください。めちゃめちゃおいしい。


毎月限定メニューがころころと出るので、近所に住んでいたら変わるたびに通っていたと思うが、

職場からも家からも反対方向なので、年に1~2回行くのみである。


どんなときに行くか。

私の場合は、舎弟(みかじめや情報を提供してくれる友人の意)から芋アラートが発せられた時である。


芋アラートはどんな時に鳴るか?

ジャガイモを材料に使ったラーメン、

ヴィシソワーズが出た時だ。


その舎弟は海老丸らーめんの近くに住んでいるがゆえに、先ほど申したように限定が変わるたびに、つまり月1回以上は通っている常連なのだ。

SNSのフォローもばっちりで、芋が出ると知ると自分が行くよりも早く私に教えてくれる。

もともと芋のラーメンがあるよとその舎弟に教えてもらって行き始めた店なので、

私は今も律儀に芋を食べに行っている。


いやレギュラー看板メニューのオマール海老のラーメンが間違いないのも知ってるんだけどねぇ、担々麺も他と一線を隔すし、カルボナーラも気になるし、

でも、芋があったら芋を食べちゃうよねぇ。


ヴィシソワーズは毎年出るのだが、一度として同じことはない。

トッピングも鴨肉だったり、牛肉だったり、う肉だったり、梨のジュレが載っていたり。

スープも豆乳仕立てだり、すっきりさや酸味、こくが変わる。

ああ、もうスープをあと5リットル飲ませてください、〆のリゾット用に6さじ分残すことさえ困難です!といつも身悶えする。



今回は後楽園のラクーアに入っている支店「フレンチヌードルファクトリー」の方で芋アラートが鳴った。

こちらは本店と比べて並ばずに入れて、初心者にお勧め。

ベーコンポテトパイをイメージしたヴィシソワーズが出たという。


東京ドームで巨人の試合がある日で、店員は全員オレンジのユニフォームスタイル。


マックのベーコンポテトパイをイメージしたというが、どうやったらこういう解釈になるんじゃいという一皿の着丼。



パイ生地は煎餅に

牛肉の分厚い生ハム

フローズンバナナ

苦みのあるもしゃもしゃ野菜

このスープの後味の風味なんだっけ


リゾットは牛ねぎとろとブルーベリー



ブルーベリーをご飯に?大粒だな。

ヴィシソワーズの残したスープをかけて

仕上げにチーズをたっぷりと削ってもらう


あと、海老丸に来たらお酒もいいけど、ブラッドオレンジジュースを飲んでください。


なんかわからんけどやたらうまい


「なんかわからんけどやたらうまいよ」って教えてもらって飲んだら本当になんかわからんけどやたらうまくて、行くたびに飲んでは「なんかわからんけどやたらうまい」という感想を持つ。


これにスパークリングワインを入れた「ミモザ」というメニューもあるけど(全然ミモザ色じゃないけど)、オレンジの良さがちょっと薄まってしまうので、ジュースがおススメだ。


この日はこの後に就活の最終面接に匹敵するような緊張する用事が控えていたのだが、

しばし肩ひじを張るのを忘れ、おいしいひとときを過ごしました。

コメント

  1. 吉祥寺のスープカレーをもう6回も!?(自分の知識では2店舗しかアテがない)

    むらくもやまラジオ、あの日のあの場でさっと出た言葉でありますが、なんだかしっくりきますよね。

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  2. 海老丸らーめん、話きいてからずっと行きたいのに行けてないのは執念が足りないんだろうか…

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