宴のあとに

 むらくもやまの宴を終えたあたりから、なんだか鼻がムズムズとしてくしゃみが止まらなくなり、週明けに慌ててかかりつけのお医者さんへと駆けこんだ。

 そう、つい最近まで夏っぽすぎてすっかり忘れていたが、私は秋花粉のアレルギーなのである。アレルゲンのメインはブタクサらしく、十月の上旬~中旬になるとマスクとティッシュが手放せない。今年はアレルギー反応の訪れが少し遅かったようで、宴の日程に被らなくてよかったなと今更ながら胸を撫で下ろしている次第だ。

 それはさておき、くしゃみが出るなら対処をせねばならない。そういうわけで、飲み薬と点眼悪をもらってきた。

 診療が始まる時間に合わせて病院へゆき、もらった薬を飲んだとたん、鼻水とくしゃみがピタリと止まった。毎年同じことを言っている気がするけれど、いやはや、化学の力というのはものすごい。頼りすぎるのもよくないが、利用することで生活が楽になる技術は積極的に使ってゆきたい派だ。

 この感動を胸に、来年こそは、アレルギー反応が出る前にきちんと病院へ行って薬をもらってきてほしいものだと思う。

 楽しい楽しい宴のあと。あの楽しさと、このあとに控えているもっと楽しい予定をばねに、また少しずつ生活というやつをやってゆきましょう。

コメント

  1. 点眼悪…! 薬だとわかっているけど強そうで心がうずうずします。
    秋花粉、私もちょっとやられてる気がする。季節の変わり目、薬とちょっとした悪の補助を受けながら乗り切ってまいりましょう。

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  2. 早めにと思っても、完全に反応してからやっと病院に行くの、わかります。この山に住まう者同士、宴は定期的になにかにかこつけて開かなければならないと思うのですよ。仕事の山を抜けたら、イベントが終わったら、ほら何を食べましょう?

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