ラストスパートは唐突に

  ゴンが招文堂に届けてくれたアルプス乙女という小さなリンゴを眺めていたら、はっと思い出した。交換日記のお当番日をしっかりと過ぎていたことに。


 ちなみにゴンというのは、可愛らしかったり美味しかったりするおみやげを招文堂にこっそり届けてくれる、親切な誰かさんのことだ。その正体は誰も知らない。いやはやどんな方なのだろう。どうやらリンゴにお詳しいらしいのだが……。

 さて。仕事や趣味で楽しくも忙しそうな草群さん、ひじきさんを横目に、私はこの秋冬、仕事の案件をあまりたくさん請けていなかった。今年は慎ましく、ぼんやりと仕事が納まってゆくのだろうと思っていた。

 いた、ら。
 今週の頭から昨日にかけて、打ち合わせのご依頼が立て続けに入った。結果、信じられないことに今年の私は、どうやら大晦日までコツコツ働く決心を固めたらしい。年末年始を東京で過ごすのは何年振りだろうか。

 信じられないことに――なんて言ってはみたが、もちろん仕事を入れたのは自分の意志だ。それに自営業なので、仕事は入れば入ったほうがありがたいに決まっている。仕事が入ればお金が入り、お金が入るとそれだけおいしいご飯をいただくことができる。その思考がたたって、うっかり週七日勤務をしてしまうことも多々あり……これは近々、本腰を入れて直さなければいけない悪癖である。

 とはいえ今日から毎日、ひとときも休まず稼働し続けるわけではない。
 むらくもやまに棲まう者たちによる忘年会、もしくは新年会を開催する運びとなったなら何をおいても駆けつけたい。さあ、どこで何を食べましょうかね。

コメント

  1. ゴン、誰なんでしょうね。一度お顔が見てみたいもので。
    お仕事お疲れ様です。息抜きもご褒美も必要ですので、忘年会も新年会もやりましょう。

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