炭酸水ではまぎれない
さて、今日は仮面ライダーに登場するVシネのヤクザについて書こうか、それとも会社でノリと勢いでいい子ぶった提案をした話をしようか……と思ったが、今晩はなるべく労力を使わずに早く床に就かなければならない。憂鬱がやってくる前に。
それは年に一度必ず訪れる憂鬱だ。
何かと言えば……
ケンコーシンダン!
今の体が健康かどうかを様々な角度から測定する診断!
別にいいのよ、診断されるのは。むしろ、自分が数値で表されることを私は昔から楽しみにしている。
テストの点数も学校での順位も、精神年齢でも献血をすると教えてもらえる血液成分の値でも、てめぇでてめぇのことに何一つ自信がない中、外部的な物差しで自分の位置を知ることは興味深い。
今担当している会社の取り組みは年に1度支社別のランキングが発表されるのだが、弊部署を全国1位のてっぺんにしてみせたのだって、ゆるふわな基準ではなく目に見えてわかる数値があったからだ(この話はまた別の機会に)
なので、健康診断の結果はすぐにでも見たい。うわっ…私の数値低すぎ…ガハハとかしたい。
ただ、そのためには食事を抜かなくてはいけない。
これが憂鬱だ。
たかが一食と笑われてしまうかもしれないが、毎年一大事である。
食い意地が張っているだけでなく、そもそも燃費が悪いのだ。3食満足に食べたってちょいちょい腹が減る。
朝なんか電車に乗る元気を出すために家で食べて、出社してからも昼まで生き延びるために職場で食べる。
なのに、明日は朝ごはんを抜かなくてはいけない。健康診断に申し込んだその日から、意識のどこかにそのことがある。
低血圧って言われましてもねぇ、ご飯食べれば元気なんですよぉ、正確な数値を出すためとか言って食べさせてもらえないから、そりゃ何度計ったって上70しかいかないわプンプン。
以前、献血の話(https://murakumoyama.blogspot.com/2023/08/blog-post_6.html)を書いたように、血圧測定と採血は慣れたものである。採血に至っては、どちらの腕の血管がよく浮き出るかエスコートできるし、太く見えて柔らかいので逃げないように注意が必要なことを喚起できるし、針を刺した後に握った手を開くタイミングは言われなくてもわかる。そのくらいしか楽しみがない。あとは朦朧とした意識の中、指示されるまま、あちこち流されていくだけである。
いや、これでも条件は良くなったのだ。数年前は健康診断の時間が14:30からと決まっていて、10時間は空けろというから朝も昼も抜くという地獄であった。職場で受けられるのがメリットの巡回健診なのに仕事になんてなりゃしない。
もういい加減年だし、いっそ病院で検査項目が多いプランを申し込んで、まだ知らぬバリウムアトラクションでも体験してみるかとも思うのだが、つい惰性で巡回健診に申し込んでしまう。
事務所が移転し、実施時間が変わって朝イチで駆け込めるようになったのは幸いだった。終わったらすぐにドーナツを食べて、昼もがっつり焼肉丼みたいなのを食べて、夜は揚げた芋とピザを食べると決めている。そのくらいしてやらないとこの仕打ちに耐えられない。
さて、もう一つ問題がある。
採便だ。
日付を変えて2回採取しなくてはいけないのだが、どうせ毎日出るやろと直前まで見送っていたら、あと1回が取れない。憂鬱が便秘を引き起こしたのか?果たして、明日の朝までにお通じは来るのか!?取り急ぎ詰め込んだリンゴと焼き芋の効果はあるのか?ひじきの運命は?……続く(続かない)
健康診断おつかれさまです! そろそろ焼肉丼を楽しんでいる頃かしら……いっぱい自分を労わって、明日からまた美味しいものを食べましょう!
返信削除お腹が空いたらもう、寝るしかないですよね。健康診断の、絶食でわざわざコンディションを下げに行くあのシステム、本当にどうにかならないものかしら。
返信削除