猫と錬金術

 春が立った日、むらくもやまの新年会が行われた。タイミングよくひじきの当番にあたったので堂々と写真付きでご覧ください。

今回の店は、2022年12月に私と草群さんがイベントの打ち上げをした店に再訪した。

我々は以前にその店で錬金術を味わったのである。またあの錬金術を執り行いたい、やまおり亭さんにも体験してもらいたい。折に触れてそう言い続け、でも新規開拓もしたいジレンマもあり、だがやはりそろそろとこの日になった。

もも焼きの店である。

もも焼きは20〜30分かかるので先に注文する。5種類の味から迷いつつも、クミンなどのスパイスががかかったデュカ味にした。いやーチョイ辛いのも美味しいとは思うけど、錬金術なんで。

やまおり亭さんには「錬金術なんで」しか言わないでにやにやと笑うむらくも。

まずはすぐ出そうな燻製ポテサラ、なめろう、この店なら野菜の刺盛りは欠かすことができず、あ、スコップサラダもある(ナチュラルに芋を選ぶ)





店員さんが常ににこにこして、こまめに皿を下げてくれて、感じが良い。

草群さんの髪の毛がネイビーになっており、似合っていて大変かっこいい。

創作イベントに関する話、私よりもおふたりは企画などを主催しているので体験を含めた前線感があり、なるほどなあと拝聴する。主義とか主張とか覚悟とかもっとふんわりした思いとか、どう向き合うかはそれぞれよね。

ふむふむ聞いてるだけでなくて、次の旅行のこととかマイナビ農業の記事のこととか(これね)じゃがアンソロ2について話題を振ってくれるのでしゃべれるのが嬉しい。

イモタスカップのときもそうだったけど、やまおり亭さんはじゃがアンソロ通信の意図が正確に汲み取れている。情報を小出しに共有することで放置しない、締切を意識させる、他の人の進捗がちょっと見えるのでワイワイしやすくなるという目的があります。

さて、もも焼きがやってきた。


まずは手と口をべっちょべちょにしながらかぶりつく。取っ手にしていた部位がポロリと外れたときのやまおり亭さんの反応がカワイイーと言い合う。

もも焼きは皮はパリパリ肉はジューシーなので落ちにくいリップもびっくりのクレンジングオイルになってしまう。

軟骨を剥がし、舐め尽くすようにキレイに平らげる。

そして、頼んでおいた銀シャリおにぎりに、


皿に溜まっている油を躊躇なくたっぷりと塗りつけて、口にはむっ、すかさず鶏スープを流し入れる。


すると、鶏白湯ラーメンを食べているかのような得も言われぬ濃厚な化合物が口内で発生する。これが錬金術である。油はおかわり無限キャベツや、野菜刺盛りの残りやスコップコロッケに付けてもいい。コロッケは先述したデュカ味なのでカレーコロッケみたいになる。

はあ、錬金術やっぱうめぇな!

デザートは全員おそろいでアップルパイ&加賀棒茶にした。


店を出る時、ホッカイロをもらった。心遣いが行き届いている。

5時半から始めたのでまだ8時半だ。秋葉原で行われた忘年会は5時間に渡りなかなかの遅い時間になったのだが、今日はまだ早い。そしてそれぞれの家からもさほど離れていない気安さがある。

割り勘で余った小銭をコンビニの募金箱に入れ、さて、このあとどうしようか。

私から提案をする。

ボードゲームカフェに行かないか?

食事中に、やまおり亭さんからキャットアンドチョコレートの話が出たのである。

キャットアンドチョコレートは、限られた条件で即席の話を作り上げる、創作文芸の民が好きそうなボードゲームだ。草群さんはやったことがないというが、順応の早い彼女のことだ、大丈夫だろう。

折しも、この街には私が行き慣れたボドゲカフェがある。案内しようじゃないか。

お二人に賛同を得られ、入店。

キャットアンドチョコレートは何種類か出ていて、そのうちの幽霊屋敷編、ビジネス編、学園編がお店にあった。

猫チョコ、ずいぶんと久しぶりだ。思い出しながらルール説明をしていく。

このゲームは瞬発的な発想力が大事で、おもしろさで乗り切る勢いがカギとなる。

説明が上手だとなお説得力が増す。あとでもっとうまい説明できたな~って思いついたりするけど(3日経った今頃思いつくんですけど)、仕方ないの、即興ゲームだから

だいたい武力解決パターンになっちゃうな(そう?)

スタートプレイヤーを決める際に、ボドゲルールあるあるな「この中で一番〇〇な人から始めます」

ビジネス編「この中で1番ワーカーホリックな人〜」

「草群さんだね」満場一致

この日記を読んでいる皆さんだって、そう思うでしょう?

学園編の「学園生活を満喫した人」も、(たぶんみんな満喫してたと思うけど)草群さんにしたから許せ。

3人とも手持ちのカードを使ってなかなかうまくピンチのシチュエーションを乗り越えていく。


3種類全部遊んで、退店

今日はおばけキャッチしませんよ、しなくても死にませんよ?(かもしー隊長がいたらしたと思うけど)

このメンツでボドゲするのも楽しいなあ。一度お店に入ってしまえば、こんな感じかってわかったと思うので、嫌いじゃなければまた他のゲームでも遊んでほしい。


では、今年も(遠足も創作もごはんも共同作業も楽しくできますように)なにとぞよろしくお願いいたしますとお別れした。

忘年会、新年会ときたら次の行事はなにかしらね?

コメント

  1. いつもお写真ありがとうございます! 錬金術の正体をようやく知ることができました。おいしい秘密であったなあ。ご紹介頂いたボドゲカフェさんも楽しかった。次にご一緒したときはおばけキャッチもプレイしてみたいです~

    返信削除

コメントを投稿