どうせ使うからいいのだ
草群さん、ひじきさんと同じく、やまおりも文学フリマ東京37に参加していた。各々方、お疲れ様でございました。
この日記を本に……という話はすでに二度なされているので割愛しよう。完成した暁には、非常に愛らしい一冊になること請け合いだ。今後のむらくもやまに乞うご期待。
さて私だが、文学フリマの荷解きだとか、発行したアンソロジーの献本発送作業だとか、そういうものを放り出して次の即売会の準備をしている。それというのも次の即売会が今週末の金曜夜から開始されるためであり、しかも私がその即売会――〈紙本祭5〉の主催であるがためなのだ。
開場まであと2日。オンライン上のバーチャル空間を会場とした催しなので、物理的な荷物の搬入は不要なことだけが救いである。しかし、おおよその準備は済ませているはずなのに、直近になると細々とした作業が無限に発生するのは、リアルイベントもオンラインイベントも変わらないようだ。
本当はやまおり個人の新刊も予定していたのだけれど、諸事情重なり、発行は延期とした。最初は何としてでも紙本祭5に間に合わせる予定であったのだ。だって今年はちょっとした短編とワークショップに持ち込む用の小説と、アンソロジーに寄稿する用の戯曲しか書いていない。個人名義の本を作れていない……。
そんなこんなで夏の終わり頃まではかなり焦っていたのだが、十月に入って、なんだかふっと力が抜けた。2023年はおそらく充電期間だったのだ。来年に向けてネタを溜め、整理し、書き物の技術を磨くことに専念するとしよう。そう思えた。
というのも十月に入り、来年用の手帳を買ったからなのである。とっても可愛いのでぜひ見てほしい。
ベージュの表紙に干支の龍。金の箔押し。大好きなロルバーンというノートの、ダイアリー版だ。いつもはもう一回り小さなものを使っているのだけれど、来年用はたっぷり書けるA5サイズを選んだ。
私はカレンダーや手帳を複数使いするタイプで、持ち運び用の「スケジュールをチェックする」ためのパスポートサイズ手帳は別にある。あるのだけれど、それはそれとて可愛い手帳を見るとつい買ってしまう。どうせ使うからいいのだ。毎年、この時期……翌年の手帳が発売される十月から十二月にかけて、私の財布の紐は緩みっぱなしである。なんなら一月になるとその年の手帳が安売りされるので、その時期も各所の文房具売り場を徘徊している。
手帳というものは、なにも常に最初のページから、きっちりカッチリ使う必要などないのだ。二月に買ったなら二月から、七月に買ったなら七月から使えばよい。空白になった過去のカレンダーには落書きでもしておこう。私はほしいと思った時にほしいと思った手帳を買う。どうせ使うからいいのだ。
どうせ使うから、だから買っていいのだ。
そんなお題目を掲げて買い集めているノートや手帳だが、現在の布陣は以下のようになっている。
- スケジュールをチェックするためのパスポートサイズ手帳
- 思いついたことをすぐ記録するための文庫サイズノート
- メモをストックするためのA5サイズのルーズリーフ
- 運動の記録を取るためのB6手帳
- 仕事の予定と日報を管理するB6ガントチャート
- 【NEW!】ロルバーンダイアリーA5
ロルバーンは個人の制作にかんすることを記録する用にしようかしらと考えており、実はロルバーンダイアリーは十月始まりなためもう使い始めている。今のところ、いい感じだ。ここに書いたものを実現するのは来年でよいという安心感で、とんでもなく筆が進む。
またノートや手帳が増えたら布陣を検討しなおすかもしれないけれど……ひとまず年末年始の私は、このビッグでキュートな、とぼけた龍とともにモノを作っていこうと思う。
紙本祭5、開催おめでとうございます~。
返信削除ロルバーンのダイアリー、ノート部分がいっぱいあるのが好きで私もB6サイズのを数年前愛用してました。アンソロ主催の時はガントチャート使ったり。
そんなにもノートや手帳を使い分けるやまおり亭さん、すげぇよ。