波乗り帰省

 実家のコタツの中にいる。

早めの正月休みではない。年末年始は年末年始で例年通り帰省の予定だ。

ではなぜ実家にいるのか。

ビッグウェーブ研修のせいである。

たまにはね、草群さんを見習って仕事の話を。


今日からとある施設で1日7時間ずつの研修を4日間みっちり受講することになっている。会社のキャリアうんたらとは関係なく、独立行政法人が主催する外部の研修だ。

その間弊社の事務所には出社しない。なるべく仕事は片付けて思いつく限りの準備の上、留守を任せてきたが、予算作成は放り投げてきたし、来週月曜日の朝、机の上を見るのも受信トレイを開けるのも想像するだに恐ろしい。でも絶対絶対全日直行直帰してやるんだ!

なぜならその施設が、会社から2時間以上離れたところにあるからである。戻るだけで残業確定じゃないのイヤヨ。

ちなみに自宅からもそのくらい遠い。

調べてみれば実家からだと1時間ちょいである。ならば、泊めてくれとなるでしょう。

馬鹿みたいに早起きしなくていいし、朝ごはんと晩ごはん作ってくれるし、こうしてコタツもあるし。

お世話をしないといけないリンゴとフィナンシェは持ってきたが服は一着も詰めてこなかった。背恰好が似たりよったりな母のを借りればいいからである。

どんな研修か具体的に書くことは避けるが、本来私の立場ではどうしても受けなくてはいけないというわけではない。それなりに倍率が高くて優先順位が高い事情をもつ企業から選ばれていくから、弊社は申請しても弾かれる可能性が高かった。それでもすんなり受けられることになったのは、ビッグウェーブが来ているからだ。いや、知らんけど。

今年の夏にその団体に依頼されてセミナー講師をしたせいじゃないかと勝手に思っている。40分間、自分の経験をペラペラ喋った。

いい子ぶるのが得意なので、その時のグループワークで「(今回の)研修興味あるんですよ〜」と唾を付けておいた。

先月行われた同じ団体のもう一つの研修も、グループ会社の人が数回落選してやっと受けられたのに、部署の現状的に選考順位が低いはずの私は一回で通った。大人の事情が働いているのではと勘ぐってしまう。

ちなみにどうしても必要というわけじゃないのに4日間も不在にするようなやつ、よく会社が許可してくれたなと思うのだが、弊部署この分野に知識がある人がまだ私しかいなくて私が「必要だと思いますよ〜」と言えば、ひじきさんがそう言うならそうなんでしょうと承認された感じだ。これもセミナー効果だろう。

つまり今年はそういう流れがきている、このビッグウェーブに乗るしかない。

そう思って、この研修を申し込んだのはセミナーの興奮冷めやらぬ9月のことで、今の私はその時ほどやる気がない。

研修受けとけば部署異動になっても潰しがきくのではという打算があったはずが、そんなにすごくやりたいことかというと……別に……今たまたまうまくいってるだけで、いつ下手をこくかわからねぇ。受けたら受けたでよけい面倒くさいことになる予感もしている(ドウシテ)

この分野を知る関係者には2つの研修を受けたことは「優等生ですね!」って言ってもらえるけど履歴書に書けるような国家資格でもない。

周りの参加者はもっとヘビーな事情の企業の担当者ばかりで、浮いている気もする。こちとらチートだからな、真剣味が足りない。

大講堂で聞くだけの講義は睡魔に襲われて8割睡眠学習になる。

ま、たまには会社を離れるのも気分転換だ。明日もすやすやしてきまーす。


コメント

  1. 研修おつかれさまです! 打算で受けた研修が割に合わないことにことになっちゃうの……社会人あるある……ビックウェーブ乗りこなしたひじきさんのことを、このあと美味しいご飯が待っていることでしょう。(むらくもやま忘年会を楽しんだ未来のやまおりより)

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