次は左の屋上
大掃除を少しずつ始めている。
ノートを広げっぱなしにしておけるスペースがもう少しほしいと、常々思っていたのだ。左の四階は作業机の真横、そして左手を20センチも動かせば届く位置にあるため、この「ノート広げっぱなしスペース」にはぴったりだった。
それにしても、大掃除というのは恐ろしい。一つの場所が綺麗になると、どんどん欲が出てくる。今日だって左の四階を片付けた直後はやる気のエンジンが暴走しかけ、やるべき他の作業をすべて蹴散らして深夜までかかる大掃除を始めるところだった。あの勢いでは模様替えすらしかねなかっただろう。
そもそも整理整頓が苦手である上、年末年始は駆け込み作業が入りやすい仕事をしているため、ここ数年ほど大掃除らしい大掃除をしていなかった。少し前の草群さんと同様、ちょっとしたものをちょっとずつ積み上げたタワーが家のそこかしこに建設されている。
そこで草群さんに倣い、私も場所を決めて、この「ちょっとずつタワー」をちょっとずつ崩していくことにした。
まず着手したのは、私が「左の四階」と呼んでいるエリア。積み上がったものを一つずつ検めたところ、なんと必要なものは一つもなかったため、すべて処理して小さな書き物スペースを作ってみた。
これで左右どちらを向いていても、ぱっとメモを取ることができる。机の右側はメモパッド&マウスパッド代わりの色上質でほぼ完璧にカバーできていたのに、左がガラ空きなのがずっと気になっていたのだ。
そんな荒ぶる掃除欲を静めるため、今こうして日記を書いている。文字にしたらずいぶん落ち着いてきた。我が家のようなこじんまりとしたアパートで、隣人が丑三つ時に始める模様替えほど迷惑なものもない。世界平和のためにもやめるが吉。
そろそろ夕飯の時間なのだし、埃の立つような作業はまた今度。お茶でも飲んで何を食べるか考えながら、じっくり次に備えるとしよう。
ノートに新しい住所ができたのですね!検分したら必要なものなど1つもないの怖いけど心当たりがありすぎる(大掃除をせずに帰省してしまったズボラの国の民より)
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