星の金貨

ここに新しい記事が投稿されたら、メールが届くように設定できる……ということを、先のひじきさんの日記を読んで初めて知った。なんと素晴らしい。便利がすぎる。さっそく登録しました。

これで日記のお当番を、忙しくもないのにスッとばしてしまう事態は今後ぐっと減ってゆくであろう。ご期待ください。

さて。少し前の話になるが、十月の下旬に、こういう場所へ行ってきた。


青森は弘前市にある、「りんご公園」だ。

写真は駐車場を区切るための、小さな芝生。街路樹でも植えているのかと思いきや、こんなところにまで立派なりんごが実っているのだから驚いた。

いや、別に……などと言い訳をする必要もないのだが、りんご公園に足を踏み入れることになったのは、まったくの偶然が重なった結果だ。

パートナーのご両親が美術展に行くのを趣味の一つとしている方々で、ありがたいことに私にも声をかけてくれるため、しばしばお供させてもらっている。このときは青森県立美術館の『奈良美智: The Beginning Place ここから』と、花巻市博物館の『かがくいひろしの世界展』を目的としていた。

せっかく青森まで来たのだからおいしいりんごを買って帰りたい、ということになり、旅館の方にオススメの売店を尋ねたところ、「今このあたりで売られているりんごは早生(わせ=本来より早い時期に熟れたもののことを指すらしい)が多く、早生のりんごは日持ちしないから持ち運びには向かないかも。りんご公園なら早生ではない品種も売っているかもしれない」と教えられ――ならば「ゆこう」と、そういうことになったのだ。

時間の都合上、目的のりんごを入手するや否や、早々に公園を後にすることになったのだけれど……広大な地に、見渡す限りの果樹の畑。いっそ面白いほどに林立するりんごの木に囲まれていると、吸い込む空気までもがさっぱりと甘い果実の香を含んでいるような気がしてくる。とても気持ちのよい場所だった。

そうそう。りんごを買うとき、せっかくなので耳慣れない品種を試食させて頂いた。

「星の金貨」という名だそうで、黄色くて皮が薄く、独特の甘みがある。私はりんごだと同じく皮の黄色い「トキ」が好きなのだけれど、そのトキとも、つい先日に味を知ったばかりの「さんさ」とも違う、ちょっとウッディなかおりの混じった甘み……。



有識者の意見も聞きたくて写真を撮ってきた。

最近、諸事情あり、この日記の初期の方を読み返しているのだけれど、読み進めるだに私の投稿内の写真の少なさに驚く。そういえば以前の私は、旅先で写真を撮ることなんてほとんどなかった。

けれど、こうして写真を載せる場があれば写真を撮るようになるし、写真を撮るようになれば旅の楽しみ方も少し変わる。試食させてもらったりんごの名前を思い出せもする。交換日記、つくづく面白いものだなと改めて感じ入る夜でした。

コメント

  1. 青森ぃぃぃ!いいないいな。
    金貨ちゃん、硬さも果汁も爽やかさも甘さもあって、そばかすがかわいいよね。黄色いリンゴ時代が来たあかつきには「トキ」と「はるか」と並んで人気になってほしいと勝手に思っています。そして写真のカードが「青森県のりんご」という資料(うちにある)の画像を使っているなあと私はにやにやしてしまうのでした。

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