方眼偏愛
前回の手帳とノートにまつわる日記、思ったより引かれなかったな……という安心感のもと、買いたてほやほやの品々に限定しつつ、今回もノートについて話す。これが私のリアルな十一月なのだ、ともするとマニアックな話が続くがご容赦願いたい。
今日はリングノートを三冊、薄い糸綴じノートを一冊、ふせんのストックを一つ買った。
- コクヨそふとリング A5サイズ 方眼
- Campus S5サイズ ヨコ 方眼
- ロルバーン ミニ(A7サイズ)
コクヨのそふとリングは以前より、小説書き仲間のHさんから「ネタ帳にすごくいいんですよ」と推されていたものだ。「そふとリング」の名前の通り、リングノートのリングの部分が、ぷにっと柔らかな樹脂素材になっており、書いているときリングが手を邪魔しない。しかもページごとにミシン目がついており、ページを切り取って別の場所で保管することもできる。売り場で目にするたびHさんのことを想い返しつつ、手元に置くぞと決心するまで半年かかったが、ようやくタイミングが巡ってきた。
Campus S5サイズは完全にときめき買いだった。S5サイズとは、おおよそB5の半分くらいの大きさであり、パソコンのキーボード前に置いたとき使いやすいサイズであるらしい。私はキーボード前にアームレストを置いているし、思い浮かんだことを即座にメモする用のちいさいノートは別にあるので、このCampus S5がパソコン前で活躍することはなさそうだが、しかし、そんなことはどうでもいい。これは可愛いから買ったのだ。可愛らしいノートがあると生活が前に進む。いつかその日が来たときに、このノートは私の生活をぐぐっと前に進めてくれるであろう。
ロルバーンミニは、屋外で日々の記録を取るために買った。今は屋外持ち歩き用に無印良品のフラットに開くノートA6 横罫縦ドットを使っているのだけれど、A6ノートはジーンズのポケットに突っ込むと数週間でボロボロになってしまう。もう少しこぶりであれば、あるいはなんとか……そう思い、もう少しこぶりで、無造作に持ち歩けるノートがほしかったのだ。今日買ったものの中で唯一、使い道を決めた上で買ったノートである。
- 無印良品 A5 方眼
- 無印良品 インデックス付箋
突然だが私は方眼のノートが好きだ。というより、方眼ノートに執着している。方眼を前にすると頭の動きが三割増になる。のみならず罫線の印刷は薄ければ薄いほどよく、一定以上の濃さになると使いたくなくなる。となると、心地よく使えるノートは限られてくる。
無印良品は横罫と無地のノートこそ豊富だが、方眼となるといっきにラインナップが限られてくる。どうして。ご無体な。方眼ではないという(私にとって)致命的な欠点を除けば、こんなにも使いやすいノートばかりがそろっているというのに。私が方眼を偏愛していなければ、無印以外では糸綴じノートを買わない人間になっていただろうに。
とはいえ無いものは無い。ので、方眼の需要をひとつPOSレジに刻むため、今日はなんのへんてつもないA5の糸綴じ方眼ノートを買った。30枚綴じ(60ページ)の薄いノートなのであっという間に使い終わってしまいそうだが、使い道を決めずに買ったのでこれはこれでよい。しばらくパソコンの脇に置いて愛でる予定だ。
うって変わって、補充のために買った無印のインデックス付箋は大学生のときからずっと愛用している。何故かいつ買っても30%OFFである気がして、いつ終売になるのかとヒヤヒヤさせられるくらいなら、ぜひとも適正価格で買わせてほしいのだが……この付箋、いかんせん一袋あたりの封入数が膨大なので、ストックを買う必要性がおおよそ半年ごとにしか発生しない。終売する前にはなんとしても事前告知をしてほしい。一生分をストックするので。
……さて。こんなふうにノートを買い集めているのは、私が近ごろ週間予定の管理改善に腐心しているからだ。会社員を辞め、フリーランスになってそろそろ二桁年。一度は卒業すると誓ったノート術を復活させるに至り、卒業にともなって使うのをやめたノート類をまた買い集め始めている。
生きていると、自分自身というものは、自身にも理解しがたいほどに変化していく。手を動かすことでしか向き合い得ないアナログ手帳を前にすると、そんなことを思ったりもする。
まじめに〆ようとしたけれど、マア単に私が文具偏愛家というだけの話なのかもしれない。気をつけろ、やまおりにノートの話を振るとストックを贈られるぞ。
方眼ノート私も好きです。調べ物をした時など、いっぱい書いても見やすい気がする(気がするだけ)
返信削除先日、久しぶりに文具コーナーをうろつく機会があり、CampusのS5サイズノートを見てやまおり亭さんで見たやつだ!と思いましたよ。